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【失敗を予防し、繰り返さない方法】

しなくてもいい失敗を予防し、繰り返さない方法を脳と心の仕組みを用いて説明していきます。

■目次
1)失敗の要因になる脳の仕組み
2)失敗の予防法・対処法


1、失敗の要因になる脳の仕組み

人間の行動は9割以上が無意識で行われていわれています。頭で考えて、意識的に行動ができるのは1割程度です。そして、頭で考えて失敗しようとする人は少なく、失敗する時は基本的に無意識だと思います。なので、無意識の扱い方を身につける事で、いらない失敗を減らす事ができます。

そして、人間の行動を促す無意識は、自己イメージと臨場感の強い情報で形成されます。

自己イメージとは、自分は〇〇な人間である、というイメージです。
人間はそれに基づいて、無意識で情報を知覚し行動しています。

例えば、自分は優しい人であるというイメージが強い人は、無意識で人の良い所に着眼したり、感謝の気持ちを伝えたり、そのイメージにふさわしい行動を無意識で行っています。


臨場感の強い情報とは、実際にその体験をしているような情報です。
例えば次の文章をイメージしてください。

「あなたは、今喉がとっても乾いています。そんな中あいにく水がなかったので、仕方なく酸っぱいレモンの果汁を口いっぱいに飲むことにしました。。。」

さて、口の中に唾液が出てきた方が多いのではないでしょうか。
物理的には存在しないはずのレモンの情報の臨場感が高まり、無意識で身体が反応してしまったのです。このように、脳は臨場感が強い情報と現実と知覚し、行動を促します。


2)失敗の予防法・対処法

失敗を予防する方法は、失敗する情報の臨場感を高めず、成功する情報の臨場感を高めることです。
具体的には、「〇〇をしないように気を付ける。」と考えすぎることをしない事です。
例えば、「口の中にレモンがあることをイメージし、唾液を出さないようにする。」と考えた時点で、脳内にレモンの絵が浮かび、臨場感が強くなり、少量の口の中に唾液が出ると思います。
したくない事なのに臨場感が強まったせいで、したくない事をしてしまいました。脳は臨場感が強い情報を現実とするので、これと同じように失敗の臨場感を高めすぎない事が大切です。

なので失敗の予防法は、「〇〇(失敗)しない。ではなく▲▲(成功)する」と考え、逆に成功している姿の臨場感を高める事が大切です。


失敗してしまった時の対処法は、成功している姿の自己イメージを想像し、臨場感を高める事です。
具体的には、失敗した時に「自分らしくなかったな。本来の自分ならもっとこうしてはず。次はそうしよう。」と考える事です。

再掲になりますが行動を促す無意識は、自己イメージと臨場感の強い情報で形成されるので、失敗した自分を責める事が最もしてはいけない事になります。
失敗した自分を責めると、脳内の臨場感も失敗した自分で強化され、自己イメージも失敗された自分で強化されていきます。そうすると、無意識が失敗する自分にふさわしい行動をします。(失敗を繰り返します)

決して、失敗した現実を受け止めないわけでは決してありません。
受け止めた上で、同じ失敗を繰り返さないよう、無意識に働きかけるのです。

まとめると、失敗をしない、繰り返さないようにするには
「〇〇(失敗)しない。ではなく、▲▲(成功)する」と考え、
失敗した時に「自分らしくなかったな。本来の自分ならもっとこうしてはず。次はそうしよう」と考える事です。

[執筆]佐藤光司(Coaching4U認定コーチ)/[監修]渡邊佑(Coaching4U代表・苫米地式コーチ・TICE式コーチ)


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