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苦しくても進める自分になりたかった、あの頃のわたしが得たかったもの 

今日の午前中は高校生へのキャリア授業のお仕事。

昔仕事でよく行った駅の高校だったので、あのころよく行ったイタリアンでランチを食べようと向かってみたらお休みで、それならあのお店にいってみよう!と向かった先は満席で(残念だったけど3年ぶりに寄ったお店の雰囲気も店員さんも変わらないことが嬉しくて、また近いうちに行こうと決めた)、そこから2件空振りして、

そうなってくると、どうしてもイタリアンに行くことをあきらめてはいけない気がして笑、行き着いたはじめて入ったお店が、シェフがひとりで切り盛りしているお店。

料理をつくるペースも接客もなにかと超絶マイペースだったけど、ここにくるのが必然だったのだ、と思えてその時間のいろいろを楽しめたランチタイムだった。

そんなランチタイムでの待ち時間では
手帳を開いてこの1年を振り返ってた。

ちょうど1年くらい前のわたしは、

がんばれきれない自分がいやで、
がんばりきった自分に出会えることを
切に望んでたよね、と。

あの頃は、
つらくて大変そうな道を、
それでも進む人がまぶしくて、

「わたしもあんな風にがんばらなくちゃいけない」
って、思ってた。


過去、もっと楽な道や近道を探して結果的に自信を失い、その道を選ぼうとした自分を悔いていたわたしは、今度こそ、その周り道を取り戻したい、って思っていたんだと思う。

わたしにとっては険しくて困難に思えるその道でも、得たい未来にたどりつく道はこの道だけで、ここを進める自分になりたいのだ、と。

といっても、
同じ道を軽々と進む人がいることを知らなかったわけじゃなかった。

あんな風になれたらいいのに、
と思ったこともある。

でも、わたしはそんなタイプではない、あの人たちとはちがうんだ、って思ってた。

わたしはわたしを、“苦しくても頑張らなければ得られないほうの人”だ、と決めたのだ。

だから、重々しい荷物を背負ったままの自分を言い聞かせてた。
「それでも進まなきゃ。そうじゃないと得られないよ」って。

焦り、急いでいたのかもしれない。
これ以上そこにとどまっていることにも
耐えられなかったから。

実際、周りには困難を困難として立ち向かい、
それでもそこを乗り越え、前へと進んでいると
思えるひとたちもいた。
(そうみえていただけかもしれないけれど)。

だからわたしはそんな人たちを目標にしながら、
きっとわたしにもできる、と自分を
励まし、背中を押そうとしてきたのだ。


食いしばりながら踏み出し、
思うように進めない自分に失望してうずくまることを繰り返しながら。

そのたびダメージを受けてライフが減る、
みたいに自信のメーターも減っていったけれど、それでもそこを越えることをあきらめきれずにいたのは、

苦しければ苦しいほど、その先で得られる達成感も自信も大きいはず。

そこで自信を手に入れたなら、

 すべてが解決するはず
 すべてがうまくいく

みたいに思ってたんだと思う。


だから、

その望みを頼りに、
どんどん重みを増す重りをひきずったまま、

なんとか進もうとしていたのかもしれない。


こう書いてみると改めて気づくけど、

あのころわたしが追い求めていたのは、
失ってきた自信を取り戻すことだったんだね。

(その先に設定していた目標も
決してうそではなかったしほんとうだったのだけど)

あれから時が過ぎ、
この1年の間に得たいくつかの機会をきっかけに

わたしは道の途中でたちどまり、
わたし自身に出会い直した。

進もうとしている先のゴールも道筋も
あの頃とほぼ変わってはいないけれど、

あのころよりも確実に
息がしやすくなって、身体も軽くなった。


暗くて険しいように思えていた道は
今はあのころよりも平坦で明かりがさしているように思えてる。

今のわたしも
まだまだ伸びしろがたくさんあるけれど、

自分に向き合い続けてきたこの1年を経て、
あのころのわたしに伝えられることがあるとしたら、

あなたも軽々進んでいいんだよ、
軽やかに進めるって思っていいんだよ、

と言いたいかな。そして

「今のあなたには
にわかには信じにくいかもしれないかもしれないけど、

実はあなたの道は
今のあなたが思っているほど険しくないし、
あなたの荷物もそれほど重くない」

ということも。

いやいや重いよ、苦しいよ、ってあの頃のわたしは言うでしょう。

わかるよ、知ってる。

辛いよね。重たいよね。
思い出すと今でも息がしにくくなるくらいに
苦しかった。

でもその荷物を重くしてるのは
あなた自身だとしたら?

ねえ、立ち止まって見直してみない?
その荷物が“ほんとうに”重いのか、
軽くすることができないのかどうか、を。

立ち止まっても大丈夫。
立ち止まるのは怖いと思うけど、
軽くなったら止まった分はきっと取り戻せるから。

苦しくてもそれを乗り越えた先の景色がみたい、
これを乗り越えることでこそ得られるものがあるって、今のあなたは思ってるかもしれないけれど、

重い荷物を背負ってきても、
その荷物を軽くしても、

たどりつける先の景色は、
どちらもちゃんと美しいから。

だから軽くしてもだいじょうぶ。

軽くて余裕があったほうが、周りの景色がみえるでしょう?あなたの周りにいる大切な人たちにもちゃんと目を向けられる。

それにね、
軽くなれたら、
力尽きることなく、進み続けられよ、と。

今年はまだもう少しあるけれど、

この1年のわたしに関わってくださった全ての方々、全ての機会に、心からの感謝を伝えたい、

そう思った12月の午後。

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