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だから弱いままなんだよ5

今回は基本的な
スポーツのパフォーマンス向上に
必要なフレイムワークである

課題

ニーズアナリシス

評価/測定

トレーニング
(練習、S&C他)

モニタリングと再評価/再測定

改善

を書いていきます。

特別とか
裏技とか
そんなことに
目を向ける前に

当たり前の事を
当たり前のように
出来るように
なりましょう。

日本のプロスポーツを
含め、世界でも
レベルの高いS&Cコーチや
フィジオなどは
この基本が出来ます。

それはなぜか?
ほとんどのプラクティショナーが
学士、修士、そして博士課程と
フォーマルな教育を
受けているからです。

そして、日々自身を
アップデートして
精進しているからです。


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(俺やん!笑)

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是非ご入会下さい!
最高の瞬間を手に入れましょう!

ここから書くことは
このツイートが動機になってます。

まぁこういう事を言っている
人達が育成した1000人の
トレーナー(笑)より
自分の一人の方がなんぼか
役に立つ自信はあります。

それは基本が出来ているからですね。

それではここから無料記事です!


スポーツのパフォーマンス向上に
取り組む際には、
体系だった科学的アプローチだけでなく
論理的なアプローチが非常に重要です。

AだからBをして
Cを達成する、
みたいな感じですね。

課題の特定

スポーツのパフォーマンス向上を
目指す第一歩は、現状の課題を
明確に特定することから始まります。

これは、個人の弱点やチームとしての
課題を理解することを意味します。

フィジカルにおいて
よく聞く課題で例えとしては

  1. 試合の途中でばてる

  2. 走り方が悪い

  3. (漠然と)”動き”が悪い

  4. 切れが悪い

などがあります。

ここで大事になってくるのは
アスリートの動きを見るのも
そうなんですが、

アスリート達やコーチ陣と
対話をする力です。
特に質問する力・聞く力が
試されます。

我々は専門家です。専門家が出来る役割の一つは相手に解決策を提案することだと思います。

正直自分は選手の動きを見ただけでは
何が悪いのか全く分かりません

それは自分の目から見て悪く思っても、
他の人から見たら問題がないという事は
ざらにあります。

香港のチームで働いてた友人であり
スポーツ生理学者であるDr. Carl Jamesとは
よくこのことで意見を戦わせていました。

彼は彼の専門分野である
スポーツ生理学という観点から物事を見るので、
自分の観点とは違って当たり前です。
レンズが違いますからね。

なので自分は本人達やそのスポーツの
専門家であるコーチ陣と対話をしてから、
動きを見ると”なるほどなぁ”
と思う事が多々あります。

ポイント:
課題は選手やコーチから聞くべし
*ないならないでしょうがない!笑
(稀ですけどね。)

ニーズアナリシス

課題を明確にした後、次はニーズアナリシスを行います。これは、目標達成のために必要なスキルや条件を特定するプロセスです。ニーズアナリシスには、競技の特性、個人の身体的条件、心理的要素など、多岐にわたる要素を考慮に入れます。例えば、マラソンランナーの場合、長時間の耐久力が求められるため、特に心肺機能の強化が必要となります。

評価/測定

まずここで強調したいのは

”取りあえず”でデータを
集めない!!

目的も目標もない
データ収集で何かがわかるはずがない。

何故か?

そんなもんは”所詮”後付けだからです。
取りあえず取ったデータで
”こういう傾向がありますね”
という事を言われても
正直”フーン”です。

ニーズアナリシスをもとに、
具体的な評価や測定を行います。
このステップでは数々の身体能力を
定量的に評価するために、
様々な測定が用いられます。

*ですが、多ければいいというものでは
ありません。必ず狙いつける”ライフル式”
で行きましょう。

**大体測定は5-10個ぐらいだと思ってください。
その中の9割は妥当な項目を測定する為
そして1割は”多分こうではないか?”という
仮説の解像度を上げる為に行うといいでしょう。

これらの測定により、
現在のパフォーマンスレベルを
正確に把握し、
改善が必要な領域を特定します。

データの扱い方に関して
もっと知りたい方は是非こちらを
ご参考にしてください。

ポイント:
なんとなくではなく、
データ収集はライフル式
で狙い撃ちせよ!

トレーニング(練習、S&C他)

評価と測定を基にした
トレーニングプログラムを計画し、
実行します。

”ただ単に集めたデータ”
ではこういった”データを元に処方された
トレーニングプログラム”は
中々できません。

なぜか?

それぞれの測定で何を見たいのか
決まってもいないのに
その数字をどうやって
生かすのでしょうか?


この段階では、
特定された弱点を克服し、
強みをさらに伸ばすための
トレーニングになります。
トレーニングは、
個々のニーズに合わせてカスタマイズされ
進捗に応じて適宜調整されます。

但しあまりに個別化しすぎると
膨大な時間を要するので

1)選手・コーチの意見
2)ニーズアナリシス
3)測定結果でみたトレンド
4)競技の本質
などを元にある程度見えてくる

”このスポーツをするなら
これらは出来ないと
いけないよね?
だから出来るようになろう”
というメッセージと共に
共通のトレーニングプログラム作成を
先ずはお勧めします。

そこから少しずつ個別化すると
良いと思います。
この考え方は有名な陸上コーチの
Dan Pfaffから学んだことです。

ポイント:
測定で手に入ったデータは
必ず日々のトレーニングに
活用されなければ
収集した意味がない!

モニタリングと再評価/再測定


トレーニングプログラムの実施中は
CMJやSJでモニタリングを行い
必要な修正を加えます。

そして、時間が許すのであれば
4‐6カ月ほどのトレーニングブロック
終了後に再び評価と測定を行い、進捗度である
身体の適応を確認します。

この段階での評価は、
トレーニングの効果を検証し、
必要に応じてプランに
修正を加える事が重要に
なってきます。

より具体的な改善点や、
さらなる改善のための
新たな課題も
明らかになるかもしれません。

改善

最終的に、
評価と測定を通じて得られた
データをもとに、
フィジカルパフォーマンスの向上、
つまり身体的適応を実現します。

改善されたパフォーマンスは、
再びニーズアナリシスから
始まるサイクルの出発点となり、
持続的な成長と向上が可能となります。

私も定期的にニーズアナリシスを
行いアップデートをしています。

*最近はスカッシュにあまり
関係がないハムストリングスが
もしかしたら重要になるんではないか?
と思うようになってきました。
(何故かは教えられません。)

スポーツのパフォーマンス向上は
一朝一夕には達成できるものではありません。

科学的・論理的で体系だった
アプローチを基にした、
継続的な努力と評価を重ねることが、
最高の瞬間を手に入れるための準備を
実現するための鍵です。

常に基本に立ち返り、
地道なプロセスを大切にすることが、
最終的な成功につながります。

以上

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