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【詩】私が選んだもの

目の前にあるもの
それは、
私が見ることを選んだもの

目の前にある出来事
それは、
私が体験することを選んだもの

目の前にある感情
それは、
私が感じたいことを選んだもの

選んだこと
それは、
私がなんとなく選んだこと

目の前に現れることが先か
選ぶ方が先か

選んで
目の前に現れているんだから

選んだ方が先だ。

でも、
私はその目の前のことに
嘆いたり、悲観したり、ふさぎこんだりする。

あれ?
私が選んだのに?

いや、選んだつもりはない

いやいや、選んだんだから目の前にある

なんだ
選んだものが、
目の前に届けられた時

私は選んだことを忘れて
いちいちリアクションしてたのか。

あれもこれも
どれもそれも

私が選んだものばかりだ。

それが現れて
嘆いて、悲観して、ふさぎこんだりして。

しかし、
嘆いて、悲観して、ふさぎこんだ
からこそ、

その後にやってきた些細な嬉しいことに
有り難みを感じたりして。

ああ、
幸せだなぁ、と思ったりして

その反対に
こんな幸せでいいんだろうか?
もっと苦労しないといけないんじゃないか?
もっと辛い人たちはいるのに、とか。

そうして、
幸せだったのに

その反対を選んでいたりして

選んでいることも忘れて

また現れたものに
嘆いて、悲観して、ふさぎこんだりして。

それを選んでいる。

選んだことは
目の前に現れる。

それを知ったから
何を選んだのか、

目の前を見ればわかる。

そして、今度は
何を選ぶかで、

目の前に現れるものがわかる。

選ぶが先
目の前に現れるのが後。

そういうことになってる。

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