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自己肯定感を高めるための一歩

よく、日本人は自己肯定感が低い、とか、今の若い人は自己肯定感が低い、とか言われます。日本の小中学生の自己肯定感は他国の同年齢と比較しても低い、とか。

そして、自己肯定感を高めるには、ほめること、認めることが重要とも言われます。特に幼児期の育児にあたっては「ほめること」が推奨されます。

これは、自分以外の人に対して行える自己肯定感を高める方法。
その前に、自分自身の肯定感を高めるにはどうしたらいいのでしょうか。

わたしは「自分の気持ちを受け止める」ことから始めるのが良いのではないかと思っています。

自分の気持ちをうけとめる

よく、自分がとる行動や口にする言葉、発言について、自分自身で厳しく理由付けしてしまうことがあります。

ダイエットのためにアイスクリームは食べないことにしていても、ある暑い日にどうしても食べたくなってしまう。買おうか、買うまいか。

「アイスを食べたいのは、今日が異常に暑かったから。体に良くないことはわかってるけど、コンビニでアイスを見たら無性に食べたくなったから。」

と、いろいろ言い訳して自分を納得させて、生じる罪悪感を減らそうとしたり。

アイドルなんて全く興味がなかったのに、ふとしたご縁で今大人気のボーイズグループに興味を持ったりする。自分の中でものすごく盛り上がってるけど、周囲からは「突然どうしたの?」「えー、なんか意外」「今流行りだからね」「その年で?」とか言われたりする。
そんな周囲の目を気にして、そのグループを好きになった理由を必死に探したりする

「今までは音楽にはあんまり興味がなかったんだけど、Mちゃんが教えてくれて、ふときいてみたらその歌詞がよくって。なぜなら、その時ちょうど自分でもその歌詞に似た体験をしたから…」

どんどんと理由を考えてしまう。
でも、そこまで考える必要はあるだろうか?
好きなら好きでいいのでは?
自分がそのグループを好きになったことを責める人はいないはず。

ある日、うまく進んでいないプロジェクトについて上司から指摘される。自分なりに努力してきたのにそのプロセスはまったく考慮されてない。突如やってきて気になるところだけを叱責する。
心の中で思わずつぶやく。

「あの上司、表面的なところしか見てない。管理職として失格じゃないの?」

その直後、心の中で葛藤する。
「管理職経験がない私だから、偉そうなことは言えないけど」
「確かにきちんと報告をしてこなかった私も悪いんだけど」
「結果が出てないから怒られても仕方がないかもしれないけど」

そのうちに
「私って、やっぱりだめだな、仕事もできないのに、それを指摘された上司を逆恨みして」
と、気づけば自分を責めていたりする

確かに仕事の進め方には問題があったのかもしれない。結果が出てないのは確かかもしれない。経験がないから管理職の大変さもわかってないかもしれない。
でも、自分が上司からの指摘に対して「ムッとした」のは事実。
それは自分の心がとっさに感じた素直な気持ち
であれば、まずはその「不機嫌になった自分の心」は受け止めていいのでは。
どんな人にも嫌なことを嫌だと感じる権利はある。
その不機嫌を他人にむやみやたらにぶつけて当たり散らすならそれは問題。
けれど、心の中で不機嫌になることは、生きていれば誰にでもあること。自分に起こっても全く不思議ではないはず。

なぜなら、心は自由だから。
ふとした瞬間に感じるうれしさや悲しさは、理屈よりも先に生じるもの。
そんな自然な心の動きまで理屈で抑え込んでしまったら心が窒息してしまう。

心は自由

小さい頃、「男の子なんだから泣くんじゃない」と言われた人もいると思います。
大人になった今も、人前でも涙を流すことに抵抗がありませんか?
でも、悲しい気持ちは性別や年齢とは関係ありません。
心は自由だから、悲しかったらまずは悲しいと言ってもいい。

自分の自然な感情を認めることは「ありのままの自分を認める」ことにつながります。
嬉しいと思う気持ち、何かを好きだと思う気持ち、悲しい気持ち、ムッとする気持ち…
すべて自分自身。その素の自分をまずは認めてあげてください。
自分が自分であっていい。
そう思うことは、必ず肯定感につながっていきます。

自分をほめるようと「理由を探す」前に、まずはありのままの自分を認めてみてください。
何かが変わり始めます。


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