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コーチングの基礎

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ルー・タイスのコーチング・プリンシプルに基づいたマインド(脳と心)の仕組みと上手な使い方について説明しています。各記事には1つのテーマの解説と、それに対応するワークが含まれていま…
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2020年12月の記事一覧

【52】 誰の言葉に耳を傾けるか?

セルフトークが自己イメージを作り、自己イメージがコンフォートゾーンを決めます。 つまり、セルフトークによって、私たちのコンフォートゾーンが決定されてしまうということです。 そのため、セルフトークをコントロールすることは、非常に重要です。 セルフトークの形成では、現在のセルフトークはどのような言葉をもとにできあがったものなのでしょうか? それは主に、子どものころに親や先生、周囲の大人に言われた言葉や、他人が話しているのを聞いた言葉です。 子どもにとって、周囲の大人の言

【53】 セルフトークの4つの段階

設定したゴールを実現していくためには、セルフトークのコントロールが欠かせません。 セルフトークとは、マインドの中で行っている自分自身との会話です。 私たちはセルフトークをもとに信念を形成し、その信念に従って認識し行動しています。 そのため、セルフトークが、これから何を実現していくかを決めるとも言えます。 セルフトークには、4つの段階があります。 ゴールを実現した世界の自己イメージをリアルにし、ゴールを実現していくためには、以下の第1〜第3段階を経て第4の段階に到達す

【54】 イエス・アイム・グッド〜自己イメージを高めるセルフトーク〜

私たちの認識やパフォーマンスは、自己イメージの高さによって決められています。 そのため、チャンスをつかみ、ゴールを実現していくためには、高いエフィカシーと高いセルフ・エスティームを維持する必要があります。 ところが、エフィカシーやセルフ・エスティームを高めることを邪魔している文化的な要因があります。 称賛を受け入れる私たちの多くは小さい頃から、とにかく謙虚であることを美徳として教えられてきています。 そのため、他人から褒められたり高く評価されたりしても、「いえ、とんでもな

【55】 「自分らしくない。次はこうしよう!」〜失敗を次に活かすためのセルフトーク〜

前回は上手くいった時に、その成功体験を自己イメージに取り込むためのセルフトークを紹介しました。 今回は、思い通りにいかなかったり、失敗したと思った時に自己イメージを下げず、むしろ失敗を次の挑戦に活かしていくためのセルフトークの方法を紹介します。 現状の外のゴールと失敗の関係これまでにうまくいったやり方を繰り返していれば、失敗をすることはあまりありません。 その代わり、現状が変わることもありません。 反対に、抽象度の高い、現状の外のゴールを設定し、そのゴールを実現するた

【56】 コーチング・バックワーズ/コーチング・フォワード

私たちは日々、仕事、趣味、勉強といった様々な活動をしています。 そして、程度の違いはあっても、それぞれの活動において「もう少しこうなったら良いのに」という改善を望む気持ちがあるのではないでしょうか? 今回は、そのような「何かを改善したい」ときの上手なマインドの使い方について解説します。 コーチング・バックワーズの弊害ある分野・活動において改善したい気持ちがあるときは、「ここをもっと良くしたい」という特定の改善したい点があるはずです。 それは苦手に感じていることであった