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Have-toとWant-to。どちらが良いかと問われたら、普通はWant-toと答えるだろう。

でも日常の場面では、たとえ選択肢があったとしても、結局、Have-toを選んでいる事が多い。

そして、「〇〇やらなきゃ」「仕方ないから、やるとするか」とセルフトークしながら、必要最低限のアウトプットを目指してこなしていく。

Have-toの時は、要求されている以上に頑張らないように無意識が調整してくれるのだ。

こんなことが家庭や学校、それに職場、さらに言うと社会全体で起こっている。

結果的に社会全体のパフォーマンスが上がらないわけだから、それを嘆く人がいる一方で、そもそも「私にとって、何がWant-toな事なのかが分からない」という人は少なくない。

さらに、本人はWant-toでやりたいと思っていても、周りの人たちが「それ、やめとけば?」「危ないよ」「意味ないよ」などとすごい勢いでドリームキラーとなって邪魔してくる。

このドリームキラーになる人は、自分自身のWant-toを持っていない場合が多いので、ドリームキラーを増やさないためには、結局、みんなにWant-toを持ってもらうことが大事だ。

ところで、Want-toって何だろうか?

まず「これ、やりたいな」と心の中に小さな火が灯る。この段階では、実際に行動するまでにはいたらない。

その小さな火がしっかりと灯し続けるためには燃料を与えてあげないと、すぐにシュッと消えてしまう。

情報や知識は、その燃料になると思う。

「これ、やりたい」と思った時、大抵はまだそのやりたい事についてぼんやりと理解できているだけで、実際にやってみた時のイメージが出来ていない事が多い。

それをやることによって自分は何が得られるのか、自分はどんな風になっているのか、また、他の人にどんな影響を与える事が出来るのかなどがまだぼんやりしている。

やりたい事をやっている自分がどんな姿なのか、その時に自分が動き回っているのはどんな世界なのかがイメージできるまで、やりたい事について立体的に色々な角度から考察して、知識が足らないところはどんどん調べて情報を集めていく。

そうやって、自分や自分がいる場所の未来の映像が思い浮かぶようになった時に益々やりたい気持ちが高まっていれば、もう迷う事なくWant-toで進んでいける。

ところが、一般的には「とりあえず、やってみよう」としか言われない。それだけでは、やりたいという小さな火が本当のWant-toになるまで育たないのではないかと思う。

中にはとりあえずやってみて、上手くいく人もいるだろうが、多分、さっきと同じ仕組みが働いているのだと思う。

すなわち、とりあえずやってみる事で、やる前には分からなかった事がどんどん情報として手に入った結果、本当にやりたい事なのかどうなのかを判断する事ができて、このまま続けていけば、自分はこんな風になれるという未来の自分に臨場感が持てたから、やり続けられるのだ。

だから、「とりあえず、やる」ところだけが大事なのではなく、その後の情報収集と未来をイメージすることも大事なのだ。

そうすれば、ちょっとやってみて嫌な体験をしたとしても、それ以外にネットなどで集めた情報からもっと広く深くやりたい事を理解することで、そのネガティブな経験を簡単に乗り越えられることもあるだろう。

最後にひとつ。

「これ、やりたいな」と思った時、必ず「自分には出来る!」とセルフトークしてみよう。

やれると思わなければ、そもそも何も始められないのだから。

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