上司のトリセツ#6
いつ見ても機嫌が悪そうな上司の取り扱いを考えてみる。
いつ見ても,機嫌わるそーにディスプレイを睨みつけてる上司いますよね。連中,ナニを考えていると思いますか?
機嫌わるそーにすることによるメリットって何かなって考えてみると,そういう上司の取り扱いはどうしたらいいかが見えてきます。
1.話しかけるなオーラ
話しかけるなオーラを出すことで,「話しかけられなくても,自分は話しかけて欲しくないのだから,むしろ都合がいい」と思うことができるというメリットがあります。
要するに,「僕みんなから嫌われているかもしれないし,もしも話しかけてオーラ出しても話しかけてもらえなかったら,ホントツライし,どうしたらいいのー」という不安をどう処理していいのか,上司自身も実はわかっていないのです。
それぐらいならいっそ「話しかけるなオーラ」のせいにしてしまえはラクチンです。「話しかけて欲しくないのだから,話しかけられないのだ」と理屈づけてしまえば胸を痛める必要がありませんから。
上司は孤独で孤立が原則ですが,一方で孤独や孤立は事実として認めがたいものです。落としどころは,自分は好んで孤独を貫いているという孤高な感じなのです。
しかし孤高というのはそういうものでないことは明らかですし,結局のところ気休めというか,自身を納得させるための詭弁でしかないのですが,そこは目をつぶらざるを得ないのです。
本当は話しかけて欲しいんです!
今みんながしているしょーもない話に乗っかりたいのです!
本当は,仲間に入れて欲しくて欲しくてたまらないのです!!
2.単純に話しかけられるのが怖い
仕事の相談されても困る場合,このような心境になることがあります。つまり,人事異動直後やこれまでやったことがないような環境に身を置かれている場合,上司とても相応の緊張感はありますから,そもそも話しかけられることに心理的な抵抗を感じていることがあります。
このような場合,話しかけるなオーラで当面これらの危機を回避できるというメリットがあります。
3.そもそもそういう顔
これ,案外多いのではないでしょうか。
仏頂面は簡単には治せないので,そういう顔で固定されているとすればそこを突っ込むのは非情というものです。
その場合,特に気にすることなく話しかければ,問題は解決するでしょう。
4.威嚇
威嚇して,力関係を見せつけようとしている場合,力関係が誇示できることが直接のメリットになると本人はきっと思っているのでしょうが,実際はメリットになんてなりません。
なので,力の誇示の裏側にスポットをあてるほうがスマートです。
力を見せつけて,マウントを取ろうとする行為の裏側は単純に「恐怖」です。マウントを取られることへの恐怖。自分よりも力の強い者への恐怖。序列づけるのは,実力が不足していることが露見することへの恐怖から来ているとみて間違いありません。
弱い犬ほど……は,案外あたってるものです。
まとめ
機嫌が悪そーな顔で座っている上司,みなさんからすればそれを見て気持ちよく話しかけるのが難しいですよね。
でも,何がそんな気にいらねぇんだよ,おまえのその顔みせられてるこっちの身にもなってみろよコンチクショー。と思う気持ちは,たぶん標準的な感覚だと思います。
機嫌悪そーな上司への対応はたったひとつ
これ一択です。
はっきり言いましょう!
たとえばわざと機嫌悪そうにして,部下を試すような真似する上司なんざ,おまえらの力でねじ伏せてOK。
どうしたら部下は自分に話しかけやすいか?を考えるのがあたりまえな上司で,かつ優秀な上司なのだから,あえての仏頂面を常態化させている上司は例外なくザコです。せいぜい話しかけづらい雰囲気をつくって,自身を高く見せようとしているのでしょうが,そんなことは知ったこっちゃありません。
そこさえ間違っていなければ,そもそも上司に話しかけることをためらうようでは,仕事の成果はあがりません。次のステージを目指すのなら,機嫌悪そうに振る舞う小物上司に遮られている時間はないのです。
なので,上司の機嫌なんて気に掛ける必要はありません。あなたがたは上司のご機嫌取りじゃないですから。
できれば,同僚たちにも同じように働きかけて,じゃんじゃん話しかけてやったらいいんです。
ひねくれた上司もいっぱいいますが,基本的にはみんな話しかけてもらえたらうれしいに違いありません。ただでさえ,年代の差は大きな壁で,ちょっとした疎外感を感じることは多くあります。若い人たちにたくさん話しかけられて,たくさん相談を持ち掛けられれば,きっと上司も喜びます!
(少なくとも僕なら飛び上がって喜びます。)
コミュニケーションを重ねることが信頼関係構築のための第一歩なのです。
サポートいただけると燃えます。サポートしすぎると燃え尽きてしまうので,ほどほどにしてください。