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終わりを思い描くことから始める

すべてのものは二度つくられる。すなわち第一の創造「知的創造」と第二の創造「物的創造」です。

『7つの習慣』第2の習慣では,ゴールをしっかりと思い描くことからはじめなさいと言っています。たとえば家をつくるのなら,頭の中にしっかりと完成図をイメージすることから始めると思います。知的創造とは,このようにイメージをふくらませ隅々まで思い描くことを言っており,最初にゴールをしっかりとつくっておくことが大切なのです。

そのうえで図面をひいて綿密な設計図を書く。そして実際に大工道具を使って建物を作り始める,これが第二の創造「物的創造」です。

ビジネスでも同じ。
いえ,人生そのものでも同じです。

出来上がりを知的創造するとき,僕たちはいったいどれぐらい真剣に考えているでしょうか。第一の創造を十分にしなければ,第二の創造が思った通りのものができるあがることはありません。

あとから振り返って,もっとしっかりと考えておけばよかったなと思うことも少なくありません。


第2の習慣の冒頭で,コヴィー先生は読者に「自身の葬儀の場面」を想像させます。そのうえで,あなたの愛するひとたちにどのような声を掛けてもらいたいですか?とたずねます。

あなたはどんなひとだったと言ってもらいたいでしょうか。


人生のいちばん最後の日
僕たちは自分の人生を振り返っていったいどんなことを思うのでしょう。知的創造にしたがって,人生を創り上げてきただろうかと問うたとき何かを感じるのではないでしょうか。


僕が初めて『7つの習慣』を手にしたとき,いろんなことに行き詰まっていました。仕事はうまくいっておらず,残業時間もうなぎ登りでした。部下の指導に悩み,結果自分の家庭のことをかえりみない,よくある仕事漬けの駄目な夫でした。

仕事ばかりで,他のことはあんまり覚えていないのです。


この第2の習慣に触れたとき,はじめて自分の人生が終わるときのことを想像しました。
人生の最後の瞬間,ああ自分はもっとたくさん仕事をすればよかった,とか,もう少し残業しておけばよかったなんて思うだろうか。仕事は嫌いじゃなかったけれど,もっと職場で時間を過ごしたかったとは,きっと思わないだろうなぁと考えました。


だとすれば今この時間はなんなんだろうか。

仕事漬けの毎日で,他のことはほとんど記憶に残らないような日々。そういえば結婚してから妻とふたりで出かけたりすることがめっきり減ったなぁ,子どもが欲しいけれど,時間もお金もなくて…いやそういう人生を選んでいるのは他でもないこの僕なのだ,と気が付きました。

もう一回設計図からやり直しだと思いました。


人生の最後を思い描き,そのとき僕が掛けられたい言葉ってなんだろうか。


その言葉はすなわち自分が目指す理想の人間像です。
それをふくらませて,「ミッションステートメント」をつくるのです。ミッションステートメントは言わば自分の人生の方針,法律,約束事みたいなものです。

ミッションステートメントの作り方についてもこの第2の習慣で説明されています。

ミッションステートメントについては,すごく大事なので別記事にまとめます!みなさんもぜひ書籍を手に取っていっしょにミッションステートメントつくりませんか。

第2の習慣|終わりを思い描くところからはじめる

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