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失敗したときに,これチャンスじゃん。と言い続けたらこうなった。

僕は塾生の子どもたちから悪い報告を受ける度に,「そっかーじゃぁチャンス到来ってことだね。」とつい言ってしまうのですが,これが面白いことに当初「困惑気味に」受け止めていた子どもたちの反応が少しずつ「肯定的に」変わって来ているのです。


生徒「今回のテスト最悪。人生終わった。」
僕「なにからそんなふうに考えたの?」
生徒「わかるのに,間違えた問題が15点分はあった。」
僕「え。わかるのに間違えたんだ。」
生徒「そう。解き方はわかったんだけど,途中で計算間違いしたのもあったし,問題をよく読んでなくて失敗したのもあった。」
僕「そうかー。じゃぁこれチャンスじゃん。」
生徒「え。これもチャンスなの?」
僕「そうじゃん。君,いま自分でできたとこと,できてないとこを切り分けできてたよ。切り分けできたってことは次に活かせるってことだから,精度アップの大チャンス到来だ。」
生徒「あー確かに。」
僕「このチャンス,活かすも無駄にするのも君次第ってことだからね。」
生徒「わかった!」


こういう対話を何度も繰り返していたら,いつの間にか子どもたちにも浸透していって,最近では「自分が気が付いていること」に,気がつくことができてチャンス化できる生徒も増えてきています。


生徒「勉強に集中してるときに友だちに話しかけられて,結局30分以上も話しちゃった。」
僕「ほー。30分以上も。」
生徒「うん。だって勉強よりも話してる方が楽しいんだもん。」
僕「ああ,楽しいんだね。」
生徒「さっきはね,推しの話で盛り上がっちゃって,途中で,あ,これダメなパターンだ,と思ったんだけど結局話し続けちゃった。」
僕「ダメなパターン?」
生徒「そう。アタシ話するの大好きだから,せっかく勉強モードでも話に夢中になるとすぐ忘れちゃうんだよ。」
僕「さっきもそうだったの?」
生徒「そう。このまま続けると絶対話に夢中になって勉強に戻れなくなるなーって思いながら,どうしよっかなーって迷ってて,結局話を続けちゃったから,今度そうなりそうなときは,途中で抜けるとかしよう。」
僕「話しながら,このままだと自分が話しに夢中になっちゃって,勉強に戻れなくなることに気が付いたの?それチャンスじゃん。」
生徒「そう!チャンスきたね。気が付いてるってことは変えられるってことだし。」
僕「そゆこと。途中で一旦停止スイッチを押せているんだから,あとは今最優先することは何かを選択できるといいね。きっとできるよ。」
生徒「明日からやってみる。」

この対話はつい昨日した掛け値なし脚色ゼロの対話です。
子どもたちの順応性というか,プログラム化の速度は大人のそれとはやっぱりちがうなと感じます。オトナの場合は,もうすでにゴリゴリに凝り固まったプログラムが発動していて,それを上書きしなくちゃいけないという点で簡単には,失敗をチャンスだと考えるなんてできないんですね。

それ無理矢理チャンスって言ってるだけじゃん。
なんて斜め上からみちゃう。


こうときはカタチからでも習慣化することで,いつの間にかリプログラミングできていることがあります。

失敗とか悪い結果が出たときの
「チャンスじゃん。」
が,僕はすでに口癖になっちゃってますが,これも最初は「ああよく考えたらチャンスと捉えることもできるよなー。」というところからスタートしてます。

慣れてくると自然にチャンスが見えてくるようになりますよ。
ホントです。
不思議ですよね,目の前で起きていることは変わらないのに,視点を違うところに置くことに体が慣れてくるんです。


失敗した。
で思考停止してしまうと,結果になってしまいます。

失敗したから,次はどうする。
と思考を続ければ,結果でなく,過程です。成功の途中です。

わかっていても変えられないマインドセット。
なるほど,と思っても実際に試してみるひとは10%程度なのだとか。


変えられるひとは,試してみるひと。
あきらめないで,試行錯誤し続けるひと。

サポートいただけると燃えます。サポートしすぎると燃え尽きてしまうので,ほどほどにしてください。