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仕事の悩みを考える相談室/ライフキャリア自分ドック

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2022年6月の記事一覧

お父さんのためのコーチング講座

お父さんのためのコーチング講座今日はお父さんたちのために,会社での部下育成に有効なコーチングについてワンポイントレッスン! アドラー心理学では褒めることも叱ることも,「勇気くじき」であるとを言っています。 僕もこれに準じていて,ほめたり,叱ったり,言わば「賞罰」というのは表裏,真逆のようではありますが,元をたどれば与える者が強制的に従わせるという意味ではどちらも同じようなものですから,このような相談に対しては,いずれの方法も適切ではないと答えています。 賞罰 ―すなわち

いやいや部長

いやいや部長,その件はいったんペンディングにするという話だったように記憶してますが。たしかその日,部長に急な用事が入ったとかで打ち合わせもそこそこに席を外されたのではなかったかと。 え?そんなはずない? と,言ってもですね,そもそも他課との調整もまったくしてませんし。走らせながら調整しろと言われましてもですね,私としてもわりと大きめの案件抱えてまして,そう簡単にはいかないというのがホントのとこでして。 え?部長が調整してくださる?今から?あ,でも先回もそんなこと言ってて

ほめてもいけない,しかってもいけない。の続き

アドラーのいう「ほめる」と「勇気付ける」の違いは本当にわずかな違いです。 ほめるというのは,yes or no をジャッジした結果を伝えること。 勇気付けるというのは,うれしい,ありがとう,といった私が感じたことを述べることです。 あなたメッセージなのか,私メッセージなのか,というわずかな違いで,受けてからすれば誰かの評価軸で判定されていると感じたり,そうでなかったりするわけです。 たとえば,夕食の準備をした妻が,それを口にした夫から掛けられる言葉として,何が一番うれ

ほめてもいけない,しかってもいけない。のさらに続き

保護者の方との面談とか,親子コーチングのセミナーとかで,ほめてもいけないし,しかってもいけない,と言うといろんな反響がきます。 まぁ,「いけない」ということはないのですけれど,そう言わないとメリハリがつかないのでそんな説明をしています。 基本,子育てに限らず人間を扱う分野においてはバランスが大事なのです。だから何かしらの考え方を絶対的な指標とするよりは,対極にあるような考え方も知った上でバランスをとりつつ自分の行く方向を探っていく方がよいものです。 なにかに偏ってしまえ

誰かの気持ちを代弁するとき,それがそのひとの本当の気持ちであることをどうやって確認するのだろうか。

大学に勤めていたとき お父さんとお母さんに連れられて進路相談に来る学生や成績不振などで相談に来る学生と面談する機会がたくさんありました。 そういうとき,まずは自分の気持ちを話して欲しくて,学生「本人」に向かって一生懸命問いかけます。 主役は本人だからです。 でもたいていの場合,その問いかけに本人が答えることはなく,お父さんかお母さんが答えてしまうのです。 「体調はどう?」とか「今の気持ちを教えてくれないかな」と問いかけても,本人の口がなかなか動かないと,沈黙の時間に耐

共感的に聴くという意味が実はまだよくわかっていない。

共感的に聴く。 という意味が実は未だに腹落ちしていない。 共感的に聴くというのは, 「7つの習慣」で言うと,単なる傾聴や積極的傾聴のことを指していなくて,コヴィー先生の言葉を借りるなら「相手の目や耳を使って」聴くということです。 しかし,現代カウンセリングの父とも言うべきカール・ロジャースの来談者中心療法で言う共感的傾聴というのは,この感じとは遠からず近からずなのではと感じているのです。 同調するでもなく,同意するでもない。 同情ではもちろんないし,賛同するわけでもな