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年収16,000kの彼と別れた話

そんな赤裸々なことを書くなよという話なんですが。

優しくて仕事頑張っててよく稼いでいつもご馳走してくれる
素直でよく笑う、面白くて笑いのツボも同じ
趣味もほぼ合うし話すテンポもLINEのテンポも同じ
だから連絡もマメにする
身長は私+13cmでスタイルもぼちぼち
本人は自分をブスで情けない顔だと言うけど(二重に憧れる一重)私はタイプだと思っていたし、
毎日会っても苦痛じゃなかった
自粛中の2ヶ月間は、毎日24時間ずっと一緒に居た
私の料理が食べ物のなかで一番美味しいと言って
残さず食べるか翌日に自分のお弁当に勝手に詰めて持って行ってくれる彼

何より私のことを喜ばせようと一生懸命だった

そんな彼を、振ってしまった
そんな、赤裸々なことを書いてみたいと思う

出会ったときのこと

「おお、、めっちゃ元気やな」
「あ、すみませんー!私いつもこんななんです」
「あの、本当のこと言うと…全っ然OK」

良く喋り良く笑うアクションの大きい私のキャラを開始30分で見破られたけど、それを穏やかに笑いながら言った

自分のことを「温厚なところだけが取り柄」と話す、スーツ姿は平凡だけど、磨り硝子のような鼈甲の眼鏡が似合う真面目な男性だった
大して好きじゃない辛い食事をニコニコ詰め込んだ後にカラオケに行った
そんなノリも良く気さくなところも含めて気に入っていた

翌日も会いたいと言われて、気に入られていることを知った
まぁ会わなかったけど(作戦)

可愛いキャラぶらなくて、良かったと思った

ぐずぐず告白

会いたい攻撃もLINEも止まず、他の男とのスケジュールを縫って誘いの3回に1回くらい会ったなかで、それぞれの過去について話すことになる

彼には結婚歴があって、一人娘が以前の奥様のところに居ること
2週間に1回は子どもを預かるために地元に帰ること

もちろん私の素性も過去も隠すことなどないから全て話した

すると彼は泣きながら、これを話したら私に振られるんだ、私が会ってくれなくなると訴えた

「結婚願望がない、でものなちゃんは結婚したいんでしょ、子ども欲しいでしょ」

すかさず私
「勝手に想像膨らませやがって、結婚だけが女の目的と幸せだと思ってんじゃねーぞなめんな
私の幸せ勝手に決めつけてんなよ
それ以前にお前はどうしたいんだよ!!」
「一緒にいたい」
「じゃあそれでいいだろ!ふざけんな」

あの時の私は本気でヤクザだった

付き合う条件の提示をしてみた

婚歴もあるし年齢もそこそこなのでサクッと男は替えていくスタンスの私は、付き合う条件、及びこれだけは守って欲しい要求を掲げることにした

なぜか?それを果たされなかった場合に即契約を終了させられる効力を持つからだ

かつ、もし破られたとしても情状酌量の余地があれば、その後の関係に改善策を立てやすいためでもある

私のような無鉄砲風来坊は放っておくと何処か行ってしまうと思うらしく、故に男の目は厳しくなるが、その分男も余裕がなく遊ばなくなる
私の見張りと確保で忙しいからだ

その条件とは

私自身が“大切にされている”と実感出来ていること

私に伝わっていなければ想っていても想っていないのと同義であるという、史上最悪の条件だ

「それ以外は一切望まない
あなたが私を想っていることが、大切にしてくれているのが分かれば」

分かったって言ってた、ような気がするな
ただ、とても不思議そうにしていた気がする
なんだか良く覚えてないや


ずっと、不安

「のなちゃん今日は何時に仕事終わるの?」
「俺も終わった!ご飯食べ行こう」
「明日は仕事?シフト教えて」
「のなちゃんどこか行きたい所とかあるの?」

付き合ったもののノリの悪い私はこんなことを良く言われてた
当時別れたばかりの彼と揉めていたり、会いたい友人も居たり

まぁ要は忙しかったんだよね
食事の後に一人自宅に帰ろうとすると必ずついてくる
「明日のなちゃん家から会社行っていい?」

漏れなく語尾にハートを付けてぴえんされていた
というかマークされていたな、あれは

夢で私が男といちゃつく様子を見ただとか、
友達と会う時にも待ち合わせ場所近くまで送ったり

良く「のなちゃんに振られるまで俺は頑張り続ける」
「じゃあね〜って笑顔で居なくなるのが目に浮かぶ」

そんなことを言われていた
バレてたのかなぁ←
大阪から東京に来たばかりで、友人も近くに居ない状況で手に入れた彼女兼友人だもの、失いたくないのは分かる、分かるぞ
しかし仕事時間以外一緒では結婚しているのと同じでは…

そんなことを相談した友人歴18年の親友、
「事実婚じゃん!」

喜ぶべきか悲しむべきかは、結婚しなくていいと思っていた私にはおよそ判断が付かなかった

そのくらいの時間を、空間を共有していた

まるで一心同体のような存在だった

だから彼は失うのが怖くて、不安だったのだろう

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