いくら愛とて

愛というと何を思い描くだろう。

君の愛、あの人の愛、僕の愛、
『愛』ってなんだろうね。
むずかしい。

誰かというカップに
あなたの愛をたくさんそそぐ。
それはどんな味だろう?甘いだろうか。
水のように透明だろうか。
コーヒーのように深い香りだろうか。

もしも、
カップがお皿のように薄かったら。
もしも、
カップに底などなかったとしたら。
もしも、
味の好き嫌いがあったとしたら。

注いだ愛が
カップに合うかはわからない。
注いだ愛の味が
相手の好みとはかぎらない。

それは逆もしかりなんだよね。

大きなマグカップをもっていて、
暖かいスープが欲しいあなただとして。
相手がマグカップを満たすほどの
スープをもっているだろうか。

透き通る青色の
ソーダ水が愛の色だったとしたら、
あなたはどうするだろうか。

家族も、親子も、恋人も、友人も、
きっとみんなそれぞれ違うから。
だから。


まずはあの人を誘って、お茶してみよう。
何を注文するのか、そっと待って見てみよう。

それは十分な時間をかけて、
焦ってはいけないよ。
その時間、美味しくなるのが君の『愛』だとしたら、待つのだって悪くない。

#心 #言葉 #心が軽くなりますように
#心の護身術

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