許可はいらない

また、自分を責めているのかい?
してしまったこと、
そう、せざるを得なかったこと、

そうさ。君が選んだことなんだ。
確かに、そうなんだ。
でもね。


『誰かのせいにしない』も大事、
けれど『自分だけが悪い』はおかしい。


ねえ、僕たちはロボットじゃあない。
君はどこを目指している?
綺麗な心、完璧な考え方、安定した精神、
誰もに好かれる、正しい人間?


ねえ、そんなのどこにいるのさ。
アニメのヒーローともかく、
そんな者は、この世にもあの世にもいないさ。

そんなことより、今、辛いんだろう?


何を恐れているだろう。


僕はね、
あるときから、
なんでも人に報告する子だった。
知っててもらえると安心するから。
でも報告したことが失敗して、
滞ったとき、
とんでもないものを背負った気がしたよ。
『報告したみんなの期待を裏切った』ってね。

それから、嘘をつくようになった。
失敗を隠すように、良いことだけを報告した。
すると今度は、
ついた『嘘』に心が蝕まれていった。
そして、陥るんだ。

『誰かのせいにしちゃあいけない』
『自分が悪い』『自分の責任』

これが
僕の自己肯定感をペラッペラにしていったよ。


だから見ておくれ、
僕の目から見た僕を。
まるでパラッパラッパーだ。
ぺらぺらの紙人間。


けれど
そう見るべくして見ているのは
他でもない、『僕』なんだ。


ここでまた一つ、思い出して。
君は自由であること、
君の心と身体を最優先に生きて良いこと。

僕は君からこれを教わった。


『誰のせいでも良い』。
自分の選択が、もし『君自身が』違ったと感じるなら、違ったんだよ。
それは大失敗でもなければ、自己を否定して良い理由にもならないんだよ。

ただ、『経験』だ。

君が失敗と思うなら、それでもいい。
ただし、『君自身が失敗ではない』ことだけ、きちんとペンで線を引いてね。



あれから僕は、
報告屋さんをやめた。
たまに嘘も言うけれど、気にしていない。

何かをやることに、
『誰の許可もいらないんだ』。

そう、それは君の許可もいらない。
君は君がしたいようにしたらいい。

周りの目なんて、気にするなよ。
君だけが味方だ。君自身がね。

#心 #言葉 #僕から僕へ #心が軽くなりますように
#心の護身術

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