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読書メモ|『先生、どうか皆の前でほめないで下さいーいい子症候群の若者たち』
読んだ本はこちら。
『先生、どうか皆の前でほめないで下さいーいい子症候群の若者たち』
そもそもこの「いい子症候群」については、YouTubeでアベプラの動画が流れてきて知ったんですが、「うわぁ、わかるわ…」と思う部分もあり、気になったので本を読んでみました。
「いい子症候群」の特徴としてこんな感じのことが挙げられていました。
・周りと仲良くでき、協調性がある
・5人で順番を決めるときは3番目か4番目を狙う
・言われたことはやるけど、それ以上のことはやらない
・人の意見はよく聞くけど、自分の意見は言わない
・授業や会議では後方で気配を消し、集団と化す
・ルールには従う
・一番嫌いな役割はリーダー
・競争が嫌い
・特にやりたいことはない
etc…
私自身、「いい子症候群」の症状が多数出ているタイプの人間なんじゃないかなと思っています。ただ、そんな自分になんとなく気づいていて、私からしたらそういう自分はあんまり好きじゃなくて、どうにかしたいとちょっともがいているのかも。そういうちょっと頑張ってる部分を見て、私が「いい子症候群」的ではないと思ってくれる人もいるんだな、と感じています。
それならなりたい姿に見せられてるんだからいいことじゃないか、と捉えることもできるかもしれませんが、どちらかというと私はそこのギャップに違和感を感じてしまっている気がします。
自分は「いい子症候群」っぽい方がデフォルト。そのデフォルトの状態を変えたいんだけど、実際見せかけてるだけの自分に対してもやもやする…みたいな。
でも、最近はどちらも自分の一部なんだよなー、と思えるようになってきた気がします。
そして一番印象に残ったのは、「特にやりたいことがなくて悩んでいる人へ」
心配はいらない。あなたは別に無気力なわけではない。
単に、やりたいことを探すという行為が合っていないのだ。このタイプは、必要なものはすでに身の回りにある。生きているうちに自然と身の回りのコト、モノ、ヒト、場所、時間などを愛することができる。それに気づいていないだけ。自分の巡り合わせを信じて、目の前のことに集中したらいい。このタイプの人こそ、置かれた場所で咲くこと。続けているうちにいつの間にか前を向いて努力している自分に気づくことも多い。
「好きなことで生きていく」ことがもてはやされる時代にあって、自分が本当にやりたいことはなんなんだろう、と悩む人も多いんじゃないかなと思います。やりたいことが見つからないなんて、自分は実は何にも興味関心がない人間なんじゃないかと思ったりもしました。探すこと自体が合っていないという視点はなかったので、なんかちょっと救われる気がしたんですよね。
最近、タロット占いをしてもらったんですが、そこでも「頼まれたこと、応援してもらえることを素直に感謝して引き受け、それを全うする姿勢が大事」と言われました。言われたことだけやるというのともまた違って、より良い方向に向かうように自分の役目をしっかり果たす、ということをまずは大事にしてみようと思いました。