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読書メモ

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#本

読書メモ|『聞く技術 聞いてもらう技術』

話題になっていたので気になって買った本。 この本の結論は という至ってシンプルなものでしたが、 「聞く」が不全に陥っている現代社会において、なぜ話を聞けなくなり、どうすれば話を聞けるようになるのか、という「聞く」を掘り下げた話はとても興味深かったです。 言葉をきいて、本当はこう思ってるんだろうな、と想像することはよくあると思います。それが良い方向に働く時もあれば、悪い想像が働いてしまうこともある。そうなると話を「聞け」なくなってしまう。 私は話の矢印が自分に向いている場

読書メモ|tattva Vol.6

今回はこちら。好きで毎号買っているシリーズ。その中でも特に印象に残っている部分について感想をまとめてます。 1. 悪口の問題 ランキングのつかない「対等な関係であること」ってすごく難しい。 この記事に書いてあるのは、「自己肯定感が低い人が他者よりも劣っていると思い込んで、無意識にその信念に従って行動してしまうことがある」みたいなことなんですが、「うわぁ〜、ちょっとやっちゃってるかもな」という自覚があります…。 相手は対等だと言ってくれたとしても、勝手に自分を相手より下に

読書メモ|『信仰』

今回の本は、村田沙耶香さんの『信仰』。 気にはなってたけど、買おうかどうしようかな〜と迷っていたところで、こちらのラジオを聴いて「やっぱ買お!」と衝動買いしてしまいました。これも面白いから聴いてほしい。 8つの短編が入った本なんですが、やっぱり一番印象に残ってるのはタイトルにもなっている「信仰」。 主人公はある日、知り合いから「カルトを作ろう」と誘われる。 ブランドや世間の流行など、目に見えない幻想に価値があると信じて疑わない周りの人たち。彼らに「幸せになってほしい」と

読書メモ|『人間とは何か?』

やばい、あっという間に前の投稿から1ヶ月経ってしまった。 今回は漫画。 名著ってテーマがめちゃくちゃ面白そうだけど読むのがかなり大変なので、いつも結局諦めてしまうんですが、漫画なら読める!ということで読みました。 表紙にもあるように「自己啓発の劇薬」と言われている本で、「人間は機械である」ということを主張している内容になります。 人間のしていることは全て自己満足に過ぎない。人間にあるのは主衝動だけ、満足したいという機械的な心だけ。それに従っている人間は設計通りに動く機

読書メモ|ハイデガー『存在と時間』2022年4月(NHK100分de名著)

ちょっと前に読んだやつですが。今回はこちら。 『存在と時間』自体は読んだことないんですが、ある本屋さんのインスタでこれが紹介されていて、その紹介文にあった「不安」「責任」というキーワードが引っかかったので読んでみました。 私自身、結構常に不安だし、なんなら不安要素を探しに行っているまである気がします。あと責任はなるべく取りたくないと思ってしまう。だから人を巻き込む決断とか苦手なんですよね。どうにかしたい。 「不安」について「そう、これ…」とめちゃくちゃ共感してしまった部

読書メモ|『先生、どうか皆の前でほめないで下さいーいい子症候群の若者たち』

読んだ本はこちら。 『先生、どうか皆の前でほめないで下さいーいい子症候群の若者たち』 そもそもこの「いい子症候群」については、YouTubeでアベプラの動画が流れてきて知ったんですが、「うわぁ、わかるわ…」と思う部分もあり、気になったので本を読んでみました。 「いい子症候群」の特徴としてこんな感じのことが挙げられていました。 私自身、「いい子症候群」の症状が多数出ているタイプの人間なんじゃないかなと思っています。ただ、そんな自分になんとなく気づいていて、私からしたらそう