見出し画像

AIがもたらす、SFじゃない近未来

私にしては珍しく、ITトラブルではない本です。AIがもたらす未来、もうその萌芽は、世界の、そして日本のあちこちに見ることができ、その技術と実績の数はシンギュラリティを目前に、指数関数的な伸びを見せています。

この本は、その萌芽をいくつか例としてとりあげながらも、今後の世の中を概観し、リスクにも言及しています。中身の紹介をしすぎると、本自体が不要になってしまうので、ここでは、本のあとがきの抜粋をご紹介したいと思います。なあんとなく、どんな感じの本かがわかるかと思います。

あとがき抜粋

ここまで、少し想像力を働かせすぎた感もありますが、AIやロボット、IoTなど最新技術がもたらす未来の姿に思いを馳せてみました。お金がいらなくなる社会、そんな中でも人間は、やはりモチベーションあるいは夢を持ち、生きていく。そんな、どちらかといえばポジティブな想像です。

しかし、こうした技術、あるいはそれを下で支えるデータも、その扱いを誤ると、未来はもっと暗いものになってしまいます。これからの時代をけん引するであろうAIが行う様々な分析や判断は、そのほとんどが世の中にある情報をベースに行っています。もしも一部の権力者が、この情報を独占してしまったらどうなるでしょうか。
一部の金持ちが自分の儲けにつながるような情報を独り占めしたり、為政者が自分にとって都合の悪い情報を隠したり、改ざんしたり、あるいは、自分に都合の悪い思想の持ち主を探して、その発言を握りつぶしたり、そして何より、すべての国民が平和で豊かな生活を送っているかのような幻想を巻き散らすことが横行すれば、AIは金持ちと権力者だけに都合の良い、逆にそうではない人間には悪魔のような道具に成り下がってしまいます。

そうしたことを避けるためには、一部の人間だけが支配する情報をできる限り少なくしなければなりません。その為には、情報の独占を監視し、その透明性を確保する技術、社会制度、法律等を一日も早く確立すべきです。誰が、どのような情報を持っていて、それが開示すべきものであれば、強制的にでも開示させる。もちろん、情報の改ざんや隠ぺいを防ぐために分散台帳なども利用して、その透明性と真正性を確保する必要があると思います。相当な大仕事かもしれませんが、すでに情報を中心にしたAI社会が、その姿を現し始めている今の時代、本当に急いでやらなければならないことは、むしろ、そうしたことかもしれません。

皆が、情報の価値というものに敏感になり、その独占を何者にも許さない心構えが、今の私たちには求められていると言ってもよいでしょう

・・・こんな感じの本です。

Amazonのリンク

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?