はじめての個展・振り返り(その4/宣伝編)
こんにちは。
書かないとどんどん記憶が薄れるので勢い大事だと思います。ただの自戒です。今回は宣伝についてのお話メインになります。
宣伝について
展示・販売するものが揃ったら残るは宣伝です。手段としては以下が挙げられると思います。ちなみに※は今回行っていません。メディア掲載は作家やギャラリーのツテや予算があればできるとは思いますが、コロナ禍ではあまり広範囲からの集客は期待できないと思うので必要性は高くないと思っています。
今回行った3つについて紹介していきます。
①SNSへの投稿
正式な告知としては、TOKYO PiXEL.さんは開催の1か月前という目安があったので、それまでに必要な情報(タイトルやメインビジュアル画像)を用意し、ギャラリーのWebサイトに記事を掲載してもらいました。その後、記事のURLとともにSNSへ投稿しました。
個展をやること自体についてはもう少し前からSNS上で触れていました。今回は特に制約はなかったのですが、会場によっては決まったタイミングより前の告知がNGな方針のところもあると思うので、要確認です。個展の制作が始まってくると、作品の投稿頻度にも影響してくると思うので(準備中は完成版をお披露目できないなど)気兼ねなく制作に集中するためにも、早めに告知していいかどうかは確認しておきたいポイントだと思います。
告知後に意識したこととしては、作家名やプロフィールなどの目につくところに個展の開催情報を書いたり(例:AiLeeN/アイリン@初個展1.19-23)、定期的にリツイートしたり、ストーリーに宣伝や準備の様子を載せるようにしていました。
とにかくフォロワーの方に
・なにかしらの準備が着々と進んでいる感が伝わる
・日時・場所などの情報が定期的に目に入る
ようにして、認知してもらえるようにするのは大事だと思います。私個人としても、自分の好きな作家さんの個展があったとして日時・場所の情報が流れて行きそびれることがしばしばあるので、告知をいちど目にしただけでは「行こう!」となったり、予定を確保してもらうことは難しいのかなと思いました。
②ライブ配信(インスタライブ)
TOKYO PiXEL.さんでは展示が入れ替わるごとに作家と繋いで作品紹介を行うインスタライブを行っており、私は開催1日目の夜に参加させてもらいました。
30分程度で、展示会場の様子を映してもらいつつ、自分の作品について一つ一つ制作の意図や裏話を話していきました。後日分かったのですが、元々私のことは知らなかったけどTOKYO PiXEL.さんをフォローしているという方で、インスタライブで興味を持って来てくれた方が何人かいたり、裏話で気になった絵を購入してくれた方もいて嬉しかったです。
こういった取り組みを行っているギャラリーは多くはない印象ですが、過去に百貨店とのコラボでもインスタライブに呼んでもらったりなど、作者本人が話すことの需要が増えてきている印象です。
人前で話すことは全然得意ではないので、過去に何度か経験はあるものの毎回ドギマギします。が、やってみると意外といけるなと思ったりするので単に慣れの問題かなと思います。(実際何度かインスタライブやってから、他の作家さんとのライブやTwitterのスペース機能とか参加してみたいなと思えてきました。参加のノリが分からずまだやったことはありません。)本当にやりたくない方は別に断ってもいいと思いますが、できるかも?と思ったらやってみた方が面白いかと思います。
③ダイレクトメール(DM)の配布
個展では往々にしてDMを作り、配布したり郵送して宣伝を行います。昔からのアナログな手法だと思いますが、かなり効果があると感じました。
DM自体の制作も初めてでしたが、「DM 作り方」などでググればすぐに作り方やテンプレートが入手でき簡単に作れました。郵送を意識する場合、裏の宛名面にスペースを設けたり、料金別納郵便※の記載を入れるなど、所定のフォーマットがあるので要注意です。ツールはIllustratorがメジャーですが、Wordでも作れると思います。DM制作代行の業者さんもあるようです。
※後述しますが、出版社など多数の宛先に郵送する場合に便利なので入れたほうがよいと思います。
DMの配布方法としては3種類あります。
1.とにかく会う人に配りまくる
シンプルですが、知り合いに伝えるには有用な手段です。日々DMを一定部数持ち歩き、会社の人や友人知人に配りまくりました。これを機にこの人こんな活動してたの?と興味を持ってもらうきっかけにもなります。
2.ギャラリーや近隣店舗に置いてもらう
コロナ禍では遠方よりも近所での宣伝に力を入れるのがベターなので、ギャラリー付近へのアクセスが良ければやったほうがいいと思います。
私は近所住まいだったので、休日を利用して雑貨屋さんやカフェ、美容院など複数のお店に直接赴き、5部や10部ずつレジ横などのスペースに置いてもらいました。最初の声がけは緊張しないこともないですが、基本的にどの店舗も好意的に受け止めてくれます。一部は責任者に確認してからという流れを踏むこともありますが大体はいけると思います。
実際、近所での開催ということで興味を持ってきてくれるお客さんやお店の方が結構いる印象でした。
(ちなみにTOKYO PiXEL.さんにはもちろん置いてもらうのと、そちらのツテで置いてもらった店舗もありました)
そういえばインスタライブでは意外とこの2を行わない作家さんが多いと聞きましたが、できるなら是非やるのをおすすめします。出かけるときに鞄に入れるもの、鍵・ケータイ・財布の次にDMを忘れないようにすることが大事です。(肝心な場面で持ってなくて後悔したこと多数)
3.目当ての媒体・制作会社へ郵送する
そもそも個展は作家にとっての盛大な自己紹介・PR活動なので、仕事につなげることも大きな目的です。そのため、今後仕事をしてみたい媒体や、制作会社へ郵送することも重要な営業活動となります。
私はこれを忘れかけていたので1・2をやって満足していた節がありましたが、TOKYO PiXEL.さんに言われてから急いで着手しました。手元にあるイラスト関連の書籍や雑誌、画集の出版社を片っ端からリストアップしたり、制作プロダクションの会社(正直詳しくない)をググって探したりしました。急いで調べるのも大変なので、できれば普段から関連する業界の会社に目をつけておくのが良いのかもしれません。あて先は公式サイトの会社案内に記載の住所にし、自己紹介を一言書き添えて送りました。
実際これを機に見に来てくれたり、仕事につながっているかというと声は聞かないので効果は分かっていませんが、一か八かで担当者さんの目に触れたらいいな、くらいのノリでやっておくほうが、宣伝をやり切った感があると思います。
この3を行う際大量に郵送するので、いちいち切手を貼らずに済むよう料金別納を活用すべく、宛名面への記載は設けたほうがいいと思います。
ちなみに、DMは余ってもしょうがないので、もし余りそうであればSNS上でフォロワーさんに募って送るのもアリだと思います。遠方の方で個展自体に来られるわけではないが、ハガキだけでも欲しいと言ってくださる方が結構いて喜んでもらえたので、おすすめできます。
今回のまとめ
上記①~③の手段を駆使して、既存フォロワーさんから新規の方まで幅広く宣伝を行えるようにしていくことが大事だと思います。コロナ禍で大っぴらに言いづらい面もあると思いますが、来てもらえるかはその人の状況や判断に任せるとして、とりあえず認知の接点を広く持っておくことの重要性は変わらないのかなと思います。
あとは、これについても他の人の手を借りたいと思いました。一人だと制作に集中している間は宣伝に力を注ぐことは難しく、実行が開催の直前になってしまいがちなので、制作と並行して送付先のリストアップや店舗への配布などは協力してもらえる人がいるとベストだと思います。なので次回は友人向けにアルバイト募集したいなと思いました。(切実によろしくお願いいたします)
元気があれば搬入・設営について書こうと思いましたが、力尽きたので次回とします。
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