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中国のサイバーセキュリティ事情 - 企業紹介(2)

今回は、前々回紹介した「中国サイバーセキュリティ産業連盟(CCIA)」の報告で「成長の星」として紹介されていた企業の概要を5社ほど紹介したいと思います。

安帝科技 (正式名称:北京安帝科技有限公司、英文名:Andisec)
創業: 2016年8月
特徴: IDSやファイアーウォール、リアルタイム監視ツール、エンドポイントセキュリティの製品、サービスを提供。サイバーセキュリティのシミュレーションができるようなバーチャルボックスも提供。

易安联 (正式名称: 江苏易安联网络技术有限公司、英文名:Elink Cloud)
創業: 2017年5月
特徴: ゼロトラストセキュリティソリューションの提供企業。同社の会社紹介ページに書かれている目標も「ゼロトラストセキュリティ業界でリーダー(的存在)になる」と記載されており、製品、サービスとしては、SDP(Software Defined Perimeter)やCASB、IAMなどを提供。

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※ゼロトラストは中国語で「零信任」と書きます。ゼロトラストセキュリティであれば「零信任安全」、ゼロトラストネットワークであれば「零信任网络」となります。「信任がゼロ」なので分かりやすいですね。

志翔科技 (正式名称:北京志翔科技股份有限公司、英文名:ZSHIELD INC)
創業: 2014年8月
特徴: こちらもゼロトラスト(零信任)を事業の中心に据えており、仮想デスクトップやデータ漏洩対策、ネットワーク監視プラットフォームなどの製品や関連サービスを提供。

中睿天下 (正式名称:北京中睿天下信息技术有限公司、英文名: Beijing Zorelworld Information & Technology Co., Ltd.)
創業: 2014年6月
特徴: Web、メール、ネットワークを介した攻撃の分析、トレース、識別などを行う、監視システムを提供。また、脆弱性診断をはじめとしたセキュリティコンサルなども提供。

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天际友盟 (正式名称: 北京天际友盟信息技术有限公司、英文名: Beijing TianJi Partners Info Tech Co.,LTD.)
創業: 2015年6月
特徴: サイバーセキュリティの情報提供プラットフォームを展開。また、同情報をもとにした、企業向けのセキュリティコンサルなども展開。

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さて、今回は冒頭で申し上げた通り、成長の星にランクインした企業を紹介しましたが、前々回でも説明した通り、ここに挙げられている企業は成長株でもありますし、創業5~7年の企業でもありますし、今後名前を聞く機会が増えるかもしれません。

※中国を中心としたSDGsや再生可能エネルギーについて綴っている姉妹ブログの方もぜひ!

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