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やったことない人だらけのZOOM飲み会

電車乗ってて、ふと「(この車両、雰囲気いいな)」「(みんなでこのまま車両倉庫という名の宴会会場に突入してそのまま朝まで飲みたいな)」思ったことないですか?入試会場とか就職の面接とか。会社の受付のロビーだとか。大きなイベントの直前の舞台袖とか。ちょっと固くなりがちなムードと出くわすと、「(軽く飲みにいきますか!)」って気持ちになる。世はパンデミックの最中だし、リアルでこんなこと言い出したらサンデーモーニングの関口宏のように吊し上げられるに決まってる。でも、リモートだったらどうだろう。別に問題ないのではないだろうか。

寺山修司が、間違い電話してきた人との長電話について書いたことがある。電話番号がなんらかの理由で似ていたというだけの間柄、見ず知らずの人間と長い会話をはじめる。その数奇な会話の糸口に好奇心が高鳴る。気持ちすごく分かる。私たちはいま、何かしらの目的のためにリモート技術を使っている。仕事だったり、友達との連絡だったり。でも、無目的な、現代を生きているというだけの雑なくくりで会話をはじめることはほぼない。タイムラインでクソリプに絡まれることはある。でもそれは、酒場で酔っ払いに絡まれるよりも陰湿だ。顔が見えている分、空気と時間を共有している分、絡み絡まれたリスクは平均化されるし言葉の体温も伝わる。

トンガは何かを思い出したように大爆発。パンデミックは未だに収集つかない。大自然は人間のことなんて見ていないし、そもそも相手にもしていない。優秀だか優秀じゃないのかよく分からない容疑者が試験会場で殺傷事件。巻き込むタイプの犯罪者が増えているのは、やはりSNSから生まれた自意識の肥大化に紐付くものなのか。不穏な時代の空気、タイムラインをともにしているあなたとは共有しているはずだ。それだけが飲みに行く理由だとしても必要十分、それなのに現世は何度目かの自粛ムード。誰か、知らない人でもいいから、リモートでも全然いいから飲みたい気分。分断分断さけばれていますが、この気分だけは世界共通認識なのでは。

やったことない人だらけのZOOM飲み会。開催することにした。人類が戦うべき諸問題、クラス分けされた場で行われる議論ではもう太刀打ちできないような気がしている。中には、ただ飲みに行きたいだけの人もいるだろう。それも含めて、いい機会だと思っている。noteにはクリエイターへの質問という機能がある。ここから連絡してくれれば参加のためのURLとパスワードを連絡する。twitterfacebook、そしてInstagramでもそれぞれ呼びかけている。好きなタイムラインから参加表明してほしい。

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