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つくることが大好きな子ども達。たのしさと共に新しい環境に不安定さを感じる心の内を受け止めて。心の安全基地は試行錯誤と信頼関係の基盤。

コミュニケーターの宮田です。4月のオープンから1か月が経ちました。この状況下でも運営が出来ている事、信頼してご利用いただけている事に感謝しています。週1~週5回と利用回数が異なる子ども達も、commonに少しづつ慣れきた様子。入会と同時に一人ひとりがつくる"オリジナルファイルWS"では、色々な素材のシール×クリアファイルの“透ける”という特性×自分の中から湧き出てくる好奇心や好き!を掛け合わせ、ユニークで素敵な作品が出来上がっていきましたよ。

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アレコレ工夫したりする中で、創造力の育みと自分がつくったモノ(大切なモノ)への愛着心の発見がありました。その証拠に子ども達は、ファイルづくりの試行錯誤を誇らしげに語ってくれますし、以前よりファイルを大切にしているような姿と出逢っています。

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この活動だけでなく、commonの子ども達をよくみていると「つくる」ことが大好きで、そのことを心から楽しんでいるように感じます。

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commonでつくった作品を紹介したり、「どうして作ろうと思ったの?」「つくってみて難しかったところはどこですか?」と質問をし合うミーティング。感じていることをふりかえる。感じていることを言葉にする。言葉にして誰かに伝えること。伝えることと聞くことを同時に大切にすること。他の人の工夫も大切にすること。commonで大切にしている時間です。

1年生の男の子に「commonはどう?」と聞いてみると「うーんとね、結構慣れてきて、いい感じかな。工作がたのしい!ここで何かをつくることがたのしみ!」といきいきとした笑顔で話してくれました。画像3

虫博士の1年生の男の子。プチプチとラップの芯を組み合わせ「虫取り網」をつくっています。「虫たちが息できるように穴をあけているんだよ」と真剣な表情。その後には牛乳パックで「虫かご」をつくりみんなでお庭へ。
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図鑑を観ながら一人ひとりが大好きな生き物をつくっていく1年生と4年生の男の子達。ワニガメ、トカゲ、クワガタ、カエルなど。画像8

つくったトカゲをどこに飾るとたのしいか、カッコ良いか、「この生き物に似合う場所」を探しにお庭のさくらの木へ。最後は「どうしたらこのトカゲが1番カッコよく見えるか」作品の魅力をみんなに伝える為に撮影を試行錯誤!ふたりの渾身の1枚が3枚目です。
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牛乳パックでロケットをつくったことを嬉しそうに話してくれた1年生の男の子に「いいね、いいね。どうしてそれを作ろうと思ったの?」と問いかけてみると、「Hくんがね、いつも何かをつくっていていいなぁ、楽しそうだぁと思っていてね。僕はいつも何しようかな?ってなかなか決まらないんだけど。H君がたのしそうだから、僕も何かつくりたくなって。今日は牛乳パックでロケット作ったんだ。上手くいかない時は、たくみさんと一緒に調べたんだよ。輪ゴムとホッチキスでつくったこの仕掛けがお気に入り。つくってみて楽しかったよ!」と熱く語ってくれました。

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~彼の声から学びに向かう力を発見!~
「Hくんがね、いつも何かをつくっていていいなぁ、楽しそうだぁと思っていてね。※何かに「いいなぁ」と心が動く心情

僕はいつも何しようかな?ってなかなか決まらないんだけど。H君がたのしそうだから、僕も何かつくりたくなって。※「~したいなぁ」と思う意欲

今日は牛乳パックでロケット作ったんだ。上手くいかない時は、たくみさんと一緒に調べたんだよ。輪ゴムとホッチキスでつくったこの仕掛けがお気に入り。つくってみて楽しかったよ!」※「~しよう、し続けよう」とする態度

この「心情」「意欲」「態度」は保育所保育指針の「学びに向かう力、人間力」のベースとなっています。彼は1年生ですが、まだ卒園してから1か月余り。更に休校中の小学校の現状を踏まえ、今回は保育所保育指針に沿って表現しました。また、乳幼児期に育むべき3本柱の資質、能力は小学校、中学校、高校と成長の土壌は繋がっています。

年上の子ども達は年下の子ども達の事をやさしく気にかけて、宿題をしていると鉛筆削りをそっともってきてくれたり、遊びのルールづくりのリーダーを担ってくれたり。時には「机拭こうか?」と手伝ってくれました。場をつくっていくこと、人として大切な思いやりをもって過ごす姿は年下の子ども達の良いお手本になっています。学校の域を超えた異年齢での関りが育めるコミュニティはcommonならではの魅力の1つです。

▼宿題中にえんぴつが削りにくく困っていた1年生の女の子に「大丈夫?」とやさしく声をかけ一緒にやってみる4年生の男の子。画像19

▼そのあと「みんなが集中して宿題ができるように」と鉛筆削りを和室へそっと持ってきてくれました。画像20

▼みんなの声を聴きながら遊びのルールづくりのリーダーを担ってくれている5年生の女の子。画像21

▼スタッフがおやつ後のそうじをしていると「私も手伝おうか?」と机拭きを担ってくれた3年生の女の子。端から端まで、きゅっきゅっきゅと丁寧に拭き進める姿はよきお手本に。ありがとう!画像22

子ども達は、お友だちの姿も含め、周囲の環境をよくみて感じとったり、自分の心と正直に向き合い、更にその時の気持ちとやってみた後の気持ちや出来事を振り返ったりしています。「子どもってすごい!」と改めて感じているcommonスタッフ一同です。

このように様々な環境、状況、心境を「感じる/感じとる」豊かな感受性の子ども達。commonでたのしく過ごしている中でも、新しい環境にどこか不安を感じている姿もみられます。最初の頃よりスタッフ(大人)との関りを求めたり、なんだか気持ちが溢れてきて、ぽろりと涙が流れたり。そんな時、一人ひとりのありのままをまずはしっかりと受け止めつつ、”その行動の裏にある内なる願いは何か” "その行動の意味"をみんなで考え、子ども達とコミュニケーションをとっています。

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子ども達の心の安全基地と、その先の一歩/未来を保護者の方や地域の方と共につくっていきたいと願っています。これが「子ども達の試行錯誤を応援するアフタースクールcommon」です。記:コミュニケーター宮田

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