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身にまとう雰囲気

人は言葉を交わさずともコミュニケーションができる。

ある人に教えてもらった言葉である。偉人の名言とかそういうものではない。

人が何かを伝えるときは原則的に言葉だが,その話し方,受け答え方にも言葉以外の情報が入っているのである。
もっと言えば服装や化粧にもそういうものが現れるのだ。

合う空気,合わない空気

どうして急にこんなことを言い出したかというと,人間同士の相性にも同じことがいえると実感したからである。人間が持つ空気感は合うものと会わないものがある。相性の悪い味があるように,相性の悪い色があるように,相性の悪い空気感がある。

ちなみにこれまでの自分の記事から想像できると思うが,自分はとにかくまったり孤独な時間を過ごしたい人間である。その時間は1日最低2時間ほしい。

そんな自分の空気感に合うのは以下の通り
・とにかくシンプル。
・のんびり
・明るすぎない。

逆に合わない空気はこんな感じ
・盛りすぎている感じ。
・とにかくせかせかしている。
・とにかく明るい。
・怖い。

孤独な時間を大事にしたい人なのでがやがやしているものも合わないし,明るすぎるのは一人だと疲れてしまう。せかせかしていると体力がない自分はすぐ疲れてしまう。極端に怖いものも一人だと耐えられないので苦手である。

…なんて考えていたが怖いとコメントを受けた夢日記を思い出した。

こうしてみると自分怖い話はそこまで苦手でないのかもしれない。

ただ自分が想像しているか否かにかかわらず,雰囲気の合う,合わないはやっぱりあるように感じる。

狭間において混ざったもの

では合う空気,合わない空気とは何なのか?

当然だが相手と自分の間には空間がある。SNSのやり取りでさえ,距離感,プラットフォームを通じるという自分と相手の間の「隙間」がある。その空間にはそれぞれのまとう空気が入り混じっている。そう思うときがある。
たとえるなら,水彩絵の具のパレットだろう。人の一人一人は絵の具を垂らしたところの色だとするとまとう空気感はパレットの上に広げた絵の具の薄い箇所。

そこ同士が混ざるときれいな色になる時もあるし濁る時もある。
相性のいい悪いは,この狭間にある色が濁っているか澄んでいるか,明るいか暗いか,くすんでいるかはっきりしているか…そのようなものにたとえられるだろう。

最も雰囲気はモノクロではなくカラフルなものである。色にも相性があるらしいので,彩度や明度が全く違う色同士を組ませたらそれは大惨事になってしまうだろう。

絵画を描くときにこんな大胆なことをする人は一部の絵の天才だけかもしれない。だが,小野絵の具が人間になるとあら不思議。明度や彩度の相性が悪い色が付き合わさってしまうことがあるのだ。

空気が入ってこない

人の中に入って何かをするとき,そこにある空気を「自分の中に入れる」という感覚がある。相性が良ければ問題なくこの空気を入れられるのだが,相性が悪い空気は自分の中に「入って」きても出て行ってしまう。ほこりが気管に入ったらくしゃみをするようなものである。

入れられないのではなく入らない。

相性が悪くない場合は空気も問題なく入ってくる。落ち着いてのびのびと作業ができる。すると仕事のパフォーマンスとしても上がるので結果的にとてもいい傾向となる。そして仕事終了後の疲れもそこまで大きくない。
これはメンタル的にも超楽である。周りのことを過度に気にせずに済むので自分の仕事にちょうどよく集中できる。これがおそらくまとった空気の色がよくなったときだろう。
きつすぎず,かといってくすみすぎず,相性がいいということである。そして色味のいい空気は人の体に入りやすい。

ただし相性が悪い時は最悪である。相性が悪いととにかく作業に集中できない。それか過集中になる。集中できなければもちろんミスはしまくるし効率も落ちる。個人の感想だが集中力は少なすぎても駄目だが大きすぎても駄目である。一時はよくても長続きしない。相性が悪いと色が濁りすぎ,全く混ざらないときが出てきてしまう。

こうなってしまうとその場の空気は入ってこない。

特に自分は周りが合わない空気になると外界へのセンサーを閉ざしてしまう。過集中モードになる。そして過集中になると周りとのコミュニケーションが通常時より弱くなってしまう。また終わった後のストレスは半端なものではなく,一晩の睡眠で回復するかがわからない。

誰かと何かをするときはこの空気が入ってくる感覚が起きるかどうかが一つの支障になる。ただその一方,この空気感は1日2日で分かるものでないからそこらへんががんである。
結局この感覚に出会えるかどうかも運しだいなのである。

相性はもっとカラフル

絵の具の色など比喩を使っていろいろと話してきた。さっきも書いたが絵の具に種類があるように相性はモノトーンではない。カラフルだ。
基本的に自分は孤独を愛する人間だが自分を知ってもっと孤独な時間を楽しむためにいろいろな関係性の色を見られたらいいと思ってしまう。

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