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第七芸術 彷徨の旅

〜宇宙が舞台の映画で彷徨の旅〜
毎週日曜日はテーマを決めて映画の感想をご紹介していきます。ぜひ、あなたのおすすめの映画も教えてください!今回は宇宙が舞台の映画で彷徨の旅です。恐らく宇宙が舞台の映画は星の数ほどあるのではないでしょうか。今回はスター・ウォーズなどのスペースオペラではない、宇宙のSF作品を3つご紹介します。

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1. 2001年宇宙の旅
(原題:2001: A Space Odyssey)


1968年公開のアメリカ・イギリスの共同制作の映画。謎の黒石版“モノリス”によってサルからヒトへ。そして2001年、宇宙開発をするまでに発達した人類は初の友人木星探査へと旅立つが、宇宙船を制御するAI「HAL 9000」の暴走が起こる、というSF映画です。

アポロ11号が月面着陸を果たす前年に公開されたのですが、今鑑賞しても見劣りしない位映像のクオリティが高く、また有名な“ツァラトゥストラはかく語りき”(音楽)もとても効果的で美しい絵画を鑑賞しているような気分になる映画です。制作当初は全編にわたって解説をするナレーションを入れる予定でしたが、過剰な説明による映画の崩壊を恐れたキューブリックが全て削除してしまったために物語への理解が難しい、というか多分理解不可能な映画です。

予告を見ても何がなんだか分からない...(そこがいいんですけどね)

2. オデッセイ(原題:The Martian)
2015年公開のアメリカ映画。あるミッションの途中に大砂嵐によって死んだと思われ、一人火星に取り残されてしまった植物学者ワトニーの生き延びるための活動と周囲の努力を描いたSF映画です。
取り残され系(?)にしては珍しく、主人公が明るく前向きに行動していてユーモアもある魅力たっぷりな人物なので楽しく鑑賞できます。以前に紹介した『インター・ステラー』の直後に鑑賞したのですがどちらにもマット・デイモンが出演していて、似たようで全く違う役柄の対比ができるのでこの順番で鑑賞するのもおすすめです。

3. 月に囚われた男(Moon)
2009年公開のイギリス映画。舞台は近未来、地球の主要エネルギー資源「ヘリウム3」を採掘するため月に3年間赴任している男を描くSFスリラー映画です。これはデヴィッド・ボウイの息子さんダンカン・ジョーンズの長編映画監督としてのデビュー作だそうです。
小学生の頃かな?午後のロードショーでよく鑑賞した作品で、落ち着きた雰囲気の中に漂う悲しい事実がとても気に入っていました。ほとんどサム・ロックウェルしか出演していないのですが彼の演技がまた素晴らしいです。

いかがでしたでしょうか?宇宙は実在していて私たちはそこに住んでいるので、実際は親しみやすい存在のはずなのに想像の産物のように感じてしまうのって少し面白いと思いませんか?来週はあなただったの!?に備えて彷徨の旅です。曜日の感覚が薄れて本日も日曜日だと思ってしまっています。また日曜日にお会いしましょう…。

△『2001年宇宙の旅』ではなく『ザスーラ』をご紹介する流れで執筆していたのですが「小学2年生の時に鑑賞した作品で彷徨の旅」で既にご紹介していたということに直前に気づき、このような形で『2001年』をご紹介することになったのは少し残念ですが、素敵な映画ですので是非。

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