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【42】 執着心が消えない

このお話はセフレだった男女が
結婚するまでの1000日間

赤裸々に綴った超絶ドロゲス
ノンフィクションエッセイです

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前回までのあらすじ

アラサーにしてセフレの"イケチン"に沼った私は、どうにかこうにか交際まで漕ぎ着けるも、度重なる彼の不誠実な言動に嫌気が差し、自ら別れを選ぶ。
するとその1ヶ月半後、条件最高で性格のいいハイスペくんと出会ったことで、運命の歯車(婚活部門)が回り出す。
しかし彼のあまりにも残念なセックスに交際を躊躇し、迷いながらデートを重ねていたある日、イケチンから2ヶ月ぶりに「家に忘れ物がある」と連絡が来たのだった…。



<484日目> 彼と出会って2年目の冬

荷物を返すために連絡してきたはずの元カレ・イケチンからの返信が無くなり、もう返してもらうのは諦めるか…と考え始めた頃。

日付を跨いで、ようやく彼から反応があった。

イケチン「返信しようと思ったけどバタバタしてて忘れてた。なら宅配ボックスに入れとくから番号伝えるね」

おお、ちゃんと返してくれるんだ…


▼ 実際のやり取り

薬物の受け渡しか?ってくらい対面を避ける2人


この日の深夜、私は彼のマンションの宅配ボックスを訪れ、そこに入っていたブルーノのホットプレートと妹のタオルを回収した。

そしてその宅配ボックスに、今度は旅先で購入していたお土産(彼が好きなお酒とおつまみ)を入れ、自分の未練を封印するかのごとく鍵を閉めたのだった。

私「荷物ありがとう!同じ宅配ボックスに、渡そうと思ってた旅行のお土産を入れてるよ。鍵は同じ番号です」

しかしこのメッセージもまた1日以上既読になることはなかった。

私は彼がそのお土産を回収したのかが気になって、翌日に彼のマンションへ様子を見にいき、宅配ボックスを1度開けてみたけれど、そこには私が置いたお土産入りのビニール袋がそのままの形で鎮座していた。


完全に不審者の行動


あぁ、家に帰ってないんだ。
他の女の家とかに泊まり込んでるのかもしれないなぁ。
私以上に居心地のいい女を見つけたのかな…

置き去りにされたビニール袋がまるで私自身のようで、切なくて落ち込んだ。

やっぱり、私はまだイケチンに執着してる。

早くこんなの振り解いて、ハイスペくんと幸せな未来を歩いていかなきゃいけないのに…


▼ 2日後にようやく回収された


一方でその週末、私は仕事で東京へ行く予定があり、それが結構刺激的な内容だったこともあって、この一連の荷物返還のやりとりやイケチンに対する気持ちは、意外なことにすぐに頭から抜け落ちていった。

▼ こんなおもしろい仕事を受けてたよ

今読んでもまじでおもしろい(自画自賛)


まぁこの仕事のおかげもあるけど、やっぱりなんだかんだ言ってハイスペくんの存在が私にとって大きかったんだと思う。

彼は、私のイケチンに対する未練や執着心を緩和してくれる、薬のような存在だった。

この時期は2日に1回ほどハイスペくんとLINEで連絡を取り合っていて、そのラリーも基本的に4〜5通で終わっていたけど、それでも私は一切不安になることがなかった。

彼の気持ちが私に向いてることは分かっていたし、他の女がいるんじゃないかという疑いすらも抱くことがなかったから。


あぁ、こういう関係ラクだなぁ…
いっつも見張ってなきゃいけなかった
イケチンとは大違いだ。
やっぱり私はこっちの人生がいい。


この時期の私は、荷物騒動で再び現れたイケチンへの未練を鎮めるために、無意識にハイスペくんのいいところを探していたように思う。


そんな中、東京での仕事が終わって自宅に戻ってきた私に、イケチンから突然信じられないメッセージが送られてくる。

その内容を見て、私は彼に感じていたわずかな未練の炎がフッと消えてしまうのを感じたのだった。


次回、さようならイケチンポ・・・


この連載は、私が夫と出会ってから夫婦になるまでの1000日間を綴ったドロゲス生モノ婚活エッセイです。

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-【43】へつづく -

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