【陰キャくんと付き合ってます①】 陰キャだと思っていたら、初日で家に誘われました
世の中の陰キャたちの恋愛を後押しするために、私と【陰キャ彼氏】の馴れ初めエピソードを公開するシリーズモノエッセイ。
内気な男がどんなアプローチで女と交際するに至ったのか、その全貌を赤裸々に公開。陰キャでも、シャイでも、ちゃんと恋愛は進んでいくよ。
私は今、いわゆる「陰キャ」と呼ばれる男と付き合っている。
彼がどれくらい陰キャかというと、
・付き合ってるのに1度も私の名前を呼ぶことができない
・恥ずかしくて手を繋ぐこともできない
・「好き」なんてもちろん言えない
・待ち合わせ場所では他人のフリをされる
こんな具合。
こんな状態を他人に話すと、「え、なんでそんな人と付き合ってるの?」「あなたはそれで良いの?」と言われるけど、もちろん大満足しているわけではない。
不満に思うことはたくさんあるし、「いい加減名前を呼んで欲しいなぁ」とか、「たまには手を繋いでデートしたいなぁ」とか、物足りなさを感じることはある。
でも、完全に物足りて、なんの不満も抱かずに済む異性なんて、この世にいないことも分かってる。
物足りない部分はあれど、私にとってこの陰キャの彼は、これまで見てきたどんな男性よりも「退屈」には感じなかった。
陰キャな部分も多々あるけれど、逆に刺激的な部分もたくさんあるんだよね。
たとえば、彼は酔うと酔拳の使い手ばりに、性格が変わる。
普段押さえ込んでる内面が爆発するのか、なぜかものすごい積極性を発揮するし、愛の告白までしてくる。(そのおかげで私たちは付き合うに至った)
彼と付き合っていると、「シャイな彼」と「積極性な彼」の両方を味わえるので、私は2人の男性と付き合っているようなお得感を感じられる。どちらの彼も好きだ。
今回は、これまで書いてこなかった【陰キャ彼氏】との馴れ初めを、シリーズ形式でお届けしたいと思ってる。
2020年最後のシリーズモノエッセイです。
このエッセイが、世の中の陰キャたちの恋愛を後押しするものになれば良いなと思ってる。
自分自身が陰キャだったり、好きな異性が陰キャだったり、シャイ過ぎてアクションを起こせなかったり、付き合ってるのに恥ずかしくて出来ないアクションがあったり、逆に相手に物足りなかったりする人は、これを読んで安心して欲しい。
陰キャでも、シャイでも、ちゃんと恋愛は進んでいくよ。
▼ 第一印象「恋人にするのにちょうどいい顔の、最上級」
以前、この記事にも書いたけど、私と彼が出会ったのは、とある食事会の席だった。
私が少し遅れて着席したとき、会場では幹事が前に立って話をしているところで、みんながその幹事を見ていた。
でも、私の目の前に座る彼だけは違った。
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