凪良ゆう(2022)『汝、星のごとく』講談社

どうしてこうにも人間はままならないのだろうか。それでいて、愛おしいのだろうか。人の感情をむき出しに描くことで、この世の中を生きることの現実と希望を指し示してくれる一冊。同時にそれまでの家族の形に縛られない、新しい生き方に向け背中を押してくれる。

夢と挫折と、恋愛と依存と、社会と家族と、近いようでいて同じではないそれらに僕たちは振り回されながら毎日を生きているのだろう。ただその中でも、光る夕星をめがけて足を踏み出していけるのならば、きっと大丈夫なのだと思う。

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