読売新聞経済部(2019)『インサイド財務省』中央公論新社

この国を動かす一つの組織の内実が、綿密な取材によって鮮やかに描き出されている。強く感じるのは財務省という組織が、この国の最高峰ともいえる人材集団であり、その一挙手一投足にまだ大きな影響力があるはずだということ。

理念を持って、この国の行く先を遠く見据え、解を考え抜く財務官僚の、誇り高きが再び蘇らんことを。そして、顔も見ぬ多くの国民一人一人の幸せを背負って立たんとする気概を持つ人間がこれからも多く現れんことを強く祈る。

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