湊かなえ(2016)『山女日記』幻冬舎文庫

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山を手がかりに、身近な人や見知らぬ誰かの新しい人格と出会い続ける物語。そして必然的に自分自身の心を問い直すことに。読後の爽快感と、あぁ山に行きたい!という思いは折り紙付き。

一つのものを好きになるといっても、その在り方は十人十色。一人で山と向かい合いたい人もいれば、誰かと一緒に出掛けたい人もいる。何でもいいのは間違いないけれど、中には山での出会いが日常にということがあるのはやっぱり新鮮。

そして、この物語のような現実が思いのほか身近にあることにも気づけると幸運かもしれない。

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