小川糸文・平澤まりこ画(2019)『ミ・ト・ン』幻冬舎文庫

画像1

北欧の小国に暮らす一人の女性の生涯を描いた物語。自然と身近な暮らしを送っていた時代の慎ましやかな日常と、戦争の陰にある民衆の苦難と気概をさりげなく伝える。

ラトビア共和国の現地取材を元にした、文化紹介も織り交ぜたような、エッセイに近い人生譚小説。劇的な感情の起伏はないものの、人の一生というものに少し思いを馳せることになったりはする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?