原田曜平(2013)『さとり世代:盗んだバイクで走り出さない若者たち』KADOKAWA

ゆとり教育を受けて育った今の20-30代半ばの若者世代の性格・趣味・趣向を時代背景の影響を主に考察した対談本。「さとり世代」は、自由を過度に与えられ、自己責任論の下で生きなければならなかったため、リスクを取ることを恐れ身の丈に合った成果で満足するように育ったということだろう。

世代研究というものは、ある時代が人間の成長にどのような影響を与えたのかを考察する教育学的な面白さがある。同時に、この時代をどう作るかが、その先何十年をも生きる若者の人生を左右するという政治的議論にも繋がる。

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