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コロナ後の世界には

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#国家

#12【国と地方の関係の整理】

『コロナ後の世界には』何があってほしくて、どうすれば皆が楽しく暮らせるのか、一つずつ自分の望みを書いていきたいと思います。統治機構の話。 我が国には地方自治の原則があることは事実である。そして、その本旨とは、地域住民にとって身近な地域特有の課題については、国が一律に解を用意するのではなく、地域の特性に応じた解決が住民のより良い福利に繋がるだろうとの考えである。 この考えは何ら間違っていないように思える上に、そうした地方自治は我が国の多様性をも涵養し、足腰の強い国家の実現に

#11【時を刻む社会を作り変える権力、その有り様】

『コロナ後の世界には』何があってほしくて、どうすれば皆が楽しく暮らせるのか、一つずつ自分の望みを書いていきたいと思います。未来へ進もう。 時は、社会とともに未来へ向かって流れてゆくものである。 我々が生きようとする社会を作り変えようとする試みは、常に未来に向かって行なわれる。もし、改革を目指そうとするならば、それはこれからを生きる世代にとって意味あるものでなければならない。 しかしながら、我が国の政治社会は本当にその通りにあってきただろうか。 コロナ禍に行き当たり、今まで

#7【米国の没落、中国の浮上】

『コロナ後の世界には』何があってほしくて、どうすれば皆が楽しく暮らせるのか、一つずつ自分の望みを書いていきたいと思います。国際政治。 感染状況を外形的に評価するならば、今般のコロナ禍で自由を重んじる民主主義国より管理を徹底する権威主義国のほうが感染症抑制に成功しているという事実は必ずしも否定されるものではないだろう。 西洋諸国でも最終的には厳格なロックダウン措置に至った国が多いものの、ある程度のエビデンスと国民的理解が得られたと判断されるまで実効が躊躇われたのは事実である

#6【国家の復権】

『コロナ後の世界には』何があってほしくて、どうすれば皆が楽しく暮らせるのか、一つずつ自分の望みを書いていきたいと思います。チームプレー。 コロナ禍のもたらした面白い現象の一つに、グローバル化への懐疑と国家の復権がある。国民は未曽有の災害を前に、自己努力の責任を放棄してことごとく救済を求めて社会と内閣に泣きついている。自由な国家間の往来は感染症拡大の元凶と指摘され忌避されているし、他国よりも如何に自国でワクチンを確保できるのかの競争が水面下で行なわれている。 自国民を対象に