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「物との対話のワークインプログレス」を初めて観る方へ

はじめに

タラン・ニバキンスと申します。
劇場道化師をしており、古典的なクラウニングをベースに、マジック、コーポリアルマイムを取り入れながら、「日常にある非日常」をテーマに舞台と客席の境界がないノンバーバルのクラウニングシアターをお客様にお見せしています。

「物との対話のワークインプログレス」を始めるにあたって

ヘブンアーティストのライセンスを取得したらやりたかった事をとうとう実現することにしました。
タイトルに記載されている「物との対話」の公開作品制作です。

コミュニケーションの相手が物であることが多い

クラウンが作品を作る場合、相手とのコミュニケーションが必要です。
相手とはお客様であったり、クラウンであったり、それこそ人ではなく物であったり。
特に私の作品の作り方は、物事に失敗して色々な角度から解決策を考え、解決した後また別の物事に悩まされるというスタイルのため、相手が物である事が非常に多いです。

物とのコミュニケーションの難しさ

そんな「物とのコミュニケーション」は、物語やパフォーマンスを作成する上で難しい部分があります。
劇場作品や大道芸を行う以上、お客様に楽しんで頂くためにドラマが必要になるため、日常で行っている物の扱い方ではどうしてもスパイスが足りないのです。
そのため、普段無意識で行っている「物とのコミュニケーション」を意識下まですくい上げ、改めて解きほぐすことで新たな「物とのコミュニケーション」の可能性を模索していきます。

新たな「物とのコミュニケーション」の可能性

では、新たな「物とのコミュニケーション」の可能性をどのように模索していけばよいでしょうか。
そのためには、物が提供する行為の選択肢を見つける必要があります。

例えばあなたがドアの前にいた場合、ドアを開ける事が可能ですが、他にも閉めたりスライドしたり、ドアがあなたに提供する行為は複数あり、あなたが置かれている状況により選択肢が変わっていきます。

さらに、あなたが両手にコップとペットボトルを持ってドアの前にいた場合はどうでしょうか。
ドアのみに着目すると、足でドアを開くという行為が考えられます。
また、コップとペットボトルにまで着目すると、コップとペットボトルを地面に置き手でドアを開くという行為も考えられます。
このように、物が増えてくると行為の選択肢が増えてくるわけです。

物語やパフォーマンスを作成するうえで「表現したい目的」を忘れずに行為の選択肢を見つける事は、泥水の中から小さなダイヤの原石を探すような難しさがありますが、このダイヤの原石を見つけ磨き上げる事でお客様にドラマを提供する事が可能になるのです。

お好きなように観て楽しんでください

「物との対話のワークインプログレス」の見方をざっと説明させて頂きましたが、ワークインプログレスということもあり、この作品制作には正解の楽しみ方というものは存在しません。
写真を撮る、動画を撮る、一緒に考えてみる、SNSに投稿する等、皆さんがご自身で考えた方法で楽しんで頂けると幸いです。
なお、作品制作中にノートを書いておりますが、こちらのノートも見る事ができるようにしておりますのでもしよろしければご覧ください。

それでは「物との対話のワークインプログレス」お楽しみください!!!

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