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クラウン*ベスのアメリカ体験記 vol.18

エリザベスは米国で、地上最大のショウ、リングリングサーカスに入団!
まずはサーカスや先輩方のショウを見学。その時の様子を綴ります。


クラウンアレイでみんなに会った後ボスクラウンのデビッドから、もうすぐ次のショーの”スリーリングアドベンチャー”が始まるのでそれを見た後ショーを見るように言われました。
「スリーリングアドベンチャー」とは、ショーの1時間前に始まる、観客がサーカスのパフォーマーと写真を撮ったりパフォーマンスを間近で見られたり一緒に参加できたりできる、体験形式のプリショーです。昔のリングリングサーカスはプリショーはなく本ショーが始まる15分前にクラウン達が客席を周りお客さんとミートアンドグリートした後すぐメインのショーが始まりました。リングリングサーカスでいつからこのプリショーをするようになったのかはっきりわかりませんが、私がリングリングサーカスに入団した時は、サーカスでプリショーというものが始まってから年が浅かったと記憶しています。

スリーリングアドベンチャーは宣伝が行き届いていて、ショーの1時間前には観客がどんどんアリーナのコンコースからステージに降りてきます。あっという間にステージ上のフロアーはお客さんでいっぱいになりました。フロアーもショーと同じく3リングです。リング1はサーカスパフォーマー、リング2はクラウン、リング3は動物たちが約10分ごとにローテーションしてお客さんを楽しませます。
3リングの周りにはカラフルなカバーをかけたブルタブ(Bull Tub)と呼ばれる象のが座ったり逆立ちしたりるする時に使われるスタンドが6箇所くらいあり、それぞれのステーションには一人ずつ別々のパフォーマーがいて、デモンストレーションをしていたりプログラムにサインをしていたり、パフォーマーと一緒に芸に挑戦してみたり写真を撮っていたり。その他にはワードローブのセクションがあり、きらびやかなサーカスコスチュームを着て写真を撮ることができます。

私にとって初めて体験するリングリングサーカスです。まるで子供がわくわくどきどきするような気持ちでフロアーを歩き回りました。フロアーは前にも増して混雑してきたのでスティーブと客席からプリショーを見ようということになりました。お客さんがパフォーマーと一緒に参加できるもの、象の登場、それからクラウンメイクアップのデモンストレーションはとても人気がありました。参加型の芸は空中ブランコで、ショーのアーティストが安全な低い高さで設置されたブランコの前に長蛇の列で並んだ子供達を前に、一人ずつセイフティのベルトを装着して両親を前にスイングしてみせます。興奮して得意げになっている子供の姿は忘れられません。それからお客さんは象が大好きです。ショーが始まる前の最後のリング3のローテーションは象の登場です。

プリショーで象の登場。直に象に触れられるとあってお客さんは大興奮

本物の象を間近で一目見ようとリング3の周りは凄い人だかり。象がハンドラーとリングに沿ってゆっくり歩くとお客さんは象に触れたくてみんな腕を伸ばしてきます。何人かのお客さんは象に果物をあげたりして、子供達は大喜び。体は大きいけれどつぶらな優しそうな目をしている象。私も大好きです。象のデモンストレーションの最後は、観客を前に絵を描きます。特別に作られたイーゼルには紙が貼られたパネルが取り付けられリングに運ばれます。象は絵の具のついた刷毛を器用に鼻で操り紙に色を描いていきます。お客さんは入場時にこの作品を抽選で応募できます。当選者はショーの途中にアナウンスされインターミッション時に受け取ることができます。

同じくプリショーでの象のペインティングのデモンストレーション


リング2の最後のローテーションはクラウンメイクアップのデモンストレーション。(メイキャップテーブルと呼ばれました。)小さい子供のいる保護者は、このデモンストレーションはクラウンを怖がる子供達を安心させるのにとても手助けになると好評です。また大人もどのように普通の人間の顔からクラウンの顔に変化するのかまるで秘密を見られるような感覚で興味津津です。

これは後にプリショーで私とスティーブがメイキャップテーブル(クラウンメイクのデモンストレーション)の時の写真。毎ショー2人のクラウンがローテーションでやりました。

今まで私はクラウンメイクはバックステージでやるものでお客さんにはクラウンになった後だけ見せるもの、というイメージがあったのでお客さんの前で素顔から見せるのはどうかな?と不安でした。この後実際にスリーリングアドベンチャーでメイキャップテーブルを体験してみて、こういう形のデモンストレーションもエンターテイメントになってしまうんだなあと感じました。クラウンを怖がる子供達はクラウンのメイクの下は普通の人間なんだと再認識できてとても興味深いプリショーだったなあと思います。

続く。。。



書いたのは、

エリザベス

1990年CCJ2期卒業生。7年間日本でクラウンパフォーマンス後渡米。アメリカ、カナダで10年間クラウニングを続行。その後10年間マクドナルドのクラウン、ロナルドのアシスタントを務める。現在アメリカ在住。


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