珍道する桂馬part4
まず街を歩いて驚いたのはあのミミズみたいな文字が本当に機能していることだ。看板もメニューも全てミミズが這っている。なんなら数字までミミズなのだ。
一体このぐちゃぐちゃで何を伝えられるというのだろうか。
彼らはミミズが何匹いるか以外の情報を伝達するつもりがないのかもしれない。ミミズの数が彼らのアイデンティティとなっている可能性すらある。
…が、段々と数字くらいは読めるようになってきてだるい。僕もミミズ一族の仲間入りか。
でかい。
なんだってこんなでかい墓を作る必要があったのか。
クフ王がピラミッドを作らせたのは紀元前2500年くらい。今から4500年以上も前に作られた墓が今もなお存在しているのだ。
驚異的な存在性。かつての王の自己顕示欲が時代をぶち抜いて屹立している。
当時のピラミッドは石灰岩に覆われ白く輝いていたらしい。砂漠の中に白い四角錐が鎮座している光景はさも異様だっただろう。
ギザにはクフ王、カフラー王、メンカウラー王の3つのピラミッドが並んでいる。
それとスフィンクス。
もし僕が渋谷のスクランブル交差点の中心に巨大な睾丸のオブジェクトを作成して4500年後の人類がそれを見たら何を思うだろうか。
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