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エンジニア勉強会で登壇するコストを理解していますか? to 自分

こんにちは。株式会社ゆめみの Keeth こと桑原です。これまでに数々の勉強会・カンファレンスで登壇させていただきました。以下はその際に作成したスライド一覧のリンクになります。

もちろん登壇する目的は技術情報の発信や知見の共有、セルフブランディングの意味合いも強いです。参加者の誰か一人でも学びになったのなら、登壇者冥利に尽きるところです。また、登壇することで繋がった縁も数多くあります。

しかし、これだけではありません。私が尊敬するエンジニアの一人でもある そーだい氏 の言葉をお借りしますと、「恩送り(受けた恩をその人に返すのではなく、別の人に送ること)」の意味も込めて登壇してきました。すなわち、私は会社の同期や先輩方に、インターネットに、各種コミュニティに…etc に育てていただいた恩があり、それに少しでも応えようという気持ちです。

しかし、登壇するには色々とコストもかかってきます。今回はそのことについて、自分への戒めも込めてお話していきたいと思います。

登壇にかかるコストについて

ざっくりと私の登壇にかかるコストは以下です。5〜10分程のLT(Lightning Talk)の場合を想定してみましょう。

・日程確認および調整 - 15min
・事前準備
 ・発表内容(構成、ストーリー)を考える - 30min
 ・スライド作成 - 4hour
 ・発表練習 - 20 ~ 30min(10 ~ 15min * 2times)
 ・スライド手直し - 30min ~ 1hour
・当日
 ・勉強会参加(登壇も含む) - 2hour
 ・(場合によっては)懇親会での質疑応答 30min ~ 1hour

以上を合計すると、私は一回の登壇(LT)に対し準備も含めて最大9時間以上かけています。9時間もあれば色んな勉強ができるし、仕事であれば、丸一日 + ちょっと残業する時間ですね🤔

余談ですが、上記はしっかり計画して進めた場合のコストですが、実際は以下のように、直前になって勢いでスライドを作り、発表練習も1回しか実施していないことが多いです…w

登壇者に敬意を払う

世の中の多くのエンジニア勉強会は有志メンバーによる無償のイベントです。もちろん登壇者も無償で時間と労力を払って、参加者の方に一つでも何か持ってかえっていただけることを考えて登壇しています。(カンファレンスや、スポンサー付きの勉強会であれば、お金を払って登壇依頼をされているものもありますね)

つまり、参加側は無料で他者の知見・スキル・ノウハウを享受することができます。とてもありがたいことですね。全く失礼な話ですが、私は昔、まだ登壇したことがないときに、「この登壇は酷い。全く時間の無駄だ。」と何度か思いました。お恥ずかしい限りです。登壇者に敬意を払うのではなく、むしろ罵倒したり twitter でも不平をツイートしていたりもしました。。。🙇

しかし、テーマと全く異なる登壇であったり、トークのほとんどが自社のプロダクトを紹介する登壇もたまに見かけます。それは AWS Summit Tokyo クラスの大規模なカンファレンスですら存在しますが、さすがにこのような登壇は批判の対象になってもおかしくはないですね😓しかし、心に留めておくか、スタッフに伝えるのが良いと思います。

このようなトーク以外は、基本的には敬意を持って参加することが望ましいですし、私もこの心を忘れず今後も参加したいと思います。

かけたコストがペイする登壇だったか?

ここがある意味で本記事の主題でもあります。

先程も申し上げたように、私は一回のLT登壇をするのに最大9時間以上の時間をかけておりますが、その分に見合う見返りといいますか、自分に何かプラスになっているか?はしっかり考えるべきだと思います。

もちろん慈善活動として登壇している、という方もいらっしゃるとは思いますし、それを「間違っている!」と否定する気はまったくなく、そのマインドは本当に素晴らしいと思います。

が、私個人としてはやっぱりかけたコストに対し、どれだけ自分の身になったか?どれだけ自分のプラスになったか?は追い求めていきたいと思います。そうでないと、自己満足のためとか、単に自分の承認欲求を満たすためのトークになりかねないからです。

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IT 業界(特にweb業界)のとある企業で働いていることもあるので, 仕事関連のマガジンも投稿する予定です. エンジニア的視点よりも,メンバーを束ねるリーダーポジション視点での投稿になります. 割とリアルな話を書きたいと思っていますので, ご興味あれば.

Keeth Kuwahara が日々の業務・生活の中で, twitter でも facebook でもつぶやかない思っていること, 感じて…

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