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戦う場ではないと判断(長男が受けたイジメについて)

中学一年生の長男の状況に変化がおきた。

入学式を終え、生活が始まりだすと中学校の中で優位なポジションや友達関係をよくするべくみなが動きだす。
ただ、仲のいい友達を作るというだけなら問題ないのだが、そこへ自分を孤立させないために誰かを締め出したり、複雑な動きがでてくる残念さ。
そして大抵の場合、長男のようなよく言えば優しい、悪く言えばボーッとした子がその標的になったりする。
それに悩んでどうするか考えてとった私の対策が↓これ。

毎日、朝の見送りと夜寝る前に「大好きだよ」と抱きしめる。
朝はサラッと嫌がるようになって、「思春期だなぁ」「私なんて必要ないくらい順調なんかな」なんて思っていた。
(嫌がってもやりつづけるしつこい母ちゃんだけどね。)
でもそれは突然やってきた。

「バスケ部辞める。」

理由をきくと、唯一仲良かった子が辞めるつもりだという。
もう1週間くらいサボってるとか。
その子がいない間、なぜかミニバスの頃から当たりのキツかった3年の先輩が顧問の先生がいなくなったとたん、息子を試合形式のゲームに1度も参加させずに練習が終わった。
その他にも、長男が話すと「お前は黙ってろ」とか、同じチームになると「えー」と嫌な顔をされたり、限りあるユニフォームを先生から手渡されて喜んでいたら「◯◯がかわいそー。かわいそー。かわいそー。」と、もらえなかった他の1年の事をしつこく言われたり…。

スケープゴートだ。

当たりのキツい2年も自分がそうされてきたんじゃないかと想像される。みな自分がその標的にならないよう注意を払って誰も助けない。そしてその流れに加担する。不毛な消耗戦。バスケというチームスポーツでそんな雰囲気の中チームが作られて誰が得するの?

そんな環境でやっていかなくていい。
辞めたらいい。

私たち夫婦はすぐにそう判断した。

技術を身につけても、人として学ぶ事があまりにも不毛すぎる。頑張って生き延びたところで、出来上がる人間像ってどんな子?予想される人間に私はなってほしいと思わない。

ただ、長男は小学生の頃からそういうスケープゴートの標的になる経験が多くあった。今回も他にも同級生がいる中で、長男だけが標的にされた。
社会にでてもそういう環境に遭遇する可能性は大いにある。

なぜ毎回標的にされるのか考えた。

長男は怒りを表出させるのが下手だ。
親の私が「もっとキツく怒りなよ」っていうくらい弟達の横暴な事柄にもあしらう事ができない。

上手な怒り方をググって見ても、アンガーマネジメント(怒りのコントロール方法)がでてきて表出する方法は示されていない。そうだよね、大人になると怒りを撒き散らす人って尊敬されないし色んな問題にぶつかる事になる。だから世の中にアンガーマネジメントに関する書籍などがたくさん溢れるのだ。怒りを抑えて冷静に対処するのが大人の作法なのだ。
そういう点でいえば息子は部の中で1番大人と言える。怒りを放出する事なく耐える。でもそれでは標的にされる。

さぁ、どうする。

探しに探して見つけた書籍がこれ↓

「賢く『言い返す』技術」

嫌な相手に言われっぱなしじゃなく、こいつに言うとやっかいと思わせる手法が必要なんだ!これだ!と思った。
一部分、どうなんだこれ?という手法があるように私は感じたが、おおむね今の長男が知っていて損がない情報といえる。
コミュニケーションという場は、刻一刻と流れが変わるしこの手法だけでは追いつかないくらいもっといい切り返しがあると思う。だが、これを知ってるおかげで長男がうまく切り返し、標的にならない道を歩んでいけるようになる事を祈ってプレゼントする。

そして、次の部では不毛な心理的消耗戦もなく普通に楽しい部活がすごせますように…。


ちなみに3年のキャプテンも他のメンバーと仲違いして部活も来なくなり、なんなら学校まで不登校になってるとか…。

同時期に3人も退部になるクラブ。
少子化も含めて部員数がそれでなくても少なくて来年はなんとか試合ができても、2年後は試合すらできなくなるだろうというチームなのに…。
これを機会に、どうかクラブの他のメンバーが目を覚まして、いい雰囲気のチームに生まれ変わりますように…。



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