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読み聞かせアタリ本

現在中学1年生の長男が小学1年生の頃から、小学校で読み聞かせを行ってきた。
(現在進行中。年長の三男が小学校卒業するまではやっていきたいと思っている。)
その中で、これは結構アタリだな(子供たちが湧いたな)と読んでいて感じた絵本を今日は紹介したいと思う。

低学年から中学年にヒット
「3匹のかわいいオオカミ」

<ネタバレあり>
3匹のこぶたの逆バージョン。
しかも、豚の悪さが3匹の子豚に出てくる狼の悪さと比べて極悪である。それが痛快で子供たちの反応がすごく良い。
レンガの家は最初に壊され、コンクリートや鉄柵など、どんどん頑丈さが増していく。もともとのお話よりも近代的。そして壊し方もドリルやハンマー、ダイナマイトまで出てくる。なので、どれだけ強い頑丈な家を建てても最後には全て壊される。しかも命まで脅かされる恐怖。どうしたらいいのか狼たちは怯えながら次の家を考える。そして最終的に今までの考え方が違ったんじゃないかと思い至る。
最後には花で家を建て頑丈さなんて全くない、でも気持ちが浮き上がるような素敵な家になる。そこへ豚がやってきて、花の香りで気持ちが良くなり、ダンスを始め、最終的に狼が家に招きいれ仲良く暮らすというお話。

この話から、子供たちがここまで考察するとは考えづらいが、深読みするとこういうことが見えてくるのではないか?

・イメージにとらわれない考え方(豚が強くて狼が弱い)
・強固な姿勢は、相手も頑固にさせていく。
・幸せへの道は、防御ではなく、和平から始まる。
(核兵器で防御力ばかり高めていく世界の国々の状況ってどうなの?)

面白くて、考えさせられる。なんて最高な絵本なんだ!と私は思う。
読み聞かせでも、家に置いておく本としてでも、オススメの本!


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