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パーソナルスペースを尊重する

誰にでもパーソナルスペース(Peasonal space)があります。それは、他人が自分に近づくことを許せる限界の範囲、自分の心理的な縄張り、立ち入ってほしくない範囲です。その範囲は、人それぞれちがいます。

私たち支援者は、「支援」というお題目のもと、このパーソナルエリアを破って、利用者にかかわろうとすることがあります。その結果、利用者が力で抵抗をします。それは、言葉で上手に自分の不快感を伝えることができないからかもしれません。

しかし、支援者はその抵抗に対して、「他害行為」というラベルを張ります。

支援される人は不安だ…

利用者の他害行為等、強度行動障害への支援について、支援者間で話し合いをしたとき、「最初が肝心だ」、「なめられないようにしないといけない」などの発言を聞いたことがあります。しかしそれは間違いです。支援を受けている利用者は、支援者のことをなめたりしません。反対に、付き合いの浅い支援者がかかわるときは、「何をされるのだろう」と、より不安になっているだけです。

障がいがあるゆえ、収集できる情報が極端に少ないことがあります。それだけ社会に対して、人に対して不安を感じているということです。そのため、自分のパーソナルスペースが他の人よりも広くなります。

支援は謙虚に…

また支援者は、自分は良い事をしていると思っているので、つい平気でそのパーソナルスペースに踏み込んでしまいます。すると抵抗にあいます。

支援をするということは相手の弱い部分に手を出すことがあります。支援者は、より謙虚でなければいけません。

私も「私はもう関係ができている」と、過信していると失礼なことをしてしまいます。気をつけないといけません。

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