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ライターさんに聴いたCLOVA Noteの使い方 中編

前回に引き続き、実際にCLOVA Noteを使って、フリーライターの谷川耕一さんにCLOVA Noteの使用感とライティングの今後についてお伺いしました。

オンラインイベントが増えた今だからこそ主催者側にも気にしてもらいたい課題ついてお話いただきます。

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谷川耕一( @ktanikaw
エンタープライズITのフリーランスジャーナリスト、ブロガー。翔泳社EnterpriseZine DB Onliieチーフキュレーターとして、また環境系の話題にも注目されながら活動されています。
谷川さんは主にブラウザ版のCLOVA Noteを活用されているとのことですので、実際のお仕事の進め方と併せてその活用方法をお伺いします。

インタビュアー:インタビュー原稿を作成するにあたって、CLOVA Noteを使い出してから気になりだしたことなどありますか?

谷川:やっぱり話す人によって結構精度は違うなっていうのは感じていて、この間もセミナーをいくつかテキスト化しましたが、ある話者の人の場合はかなりの制度で書き起こしできて、別の人はできなくて、結局ほぼほぼ全部聞き直したみたいなのもあったりして、喋る側の人の話し方やマイクとか録音の品質がだいぶ影響するなっていうのは感じています。むしろ世の中でオンラインのセミナーなり、記者発表会が増えたからこそ音質にこだわってほしいなって思います。

インタビュアー:主催者側がってことですね。

谷川:話す側のマイクとかは結構気を遣って用意した方がいいんじゃないかっていうのは、すごく感じるところですかね。他の記者の人に聞いても、音は重要って言うんです。テキスト化する、しないは別にしても、オンラインになってからやっぱり音声が重要って話はよく出ます。CLOVA Noteなんかを活用するためにも、「音」を重要視してほしいなっていうのはすごくあります。

インタビュアー:私も以前ウェビナーの書き起こしをやっていたことがあるんですが、専門用語や、正規表現のゆれは手で直さないといけない、みたいな難しさがあってオンラインイベントの音質は本当に最近出てきた新しい課題のような気がしています。

谷川:オンラインって映像はオフにしている人もいっぱいいるから映像は実はあんまり重要じゃなくて、やっぱり音をもっとクリアに相手に伝えることを重要視した方がいいのかなって思います。オンラインのイベントが増えたからこそ思うところですね。

インタビュアー:記事にするとなると結局後で画面キャプチャーするか、画質がイマイチだったら、後からスチールの依頼もできますもんね。

谷川:セミナーとかも、原稿を読むタイプのセミナーは、完全に原稿通りじゃないんだとは思うけど、結構精度が高いんじゃないかって予測できます。普段通りの喋り方で「ええと」とか「あー」が多い人はなんだかもうひどいことになることは結構ある。

インタビュアー:Twitterでも「精度はいいけど、えっと、あっとで詰まってる箇所も全部書き起こされてるので、見返すと恥ずかしい」っていう意見とかありますね。

谷川:口頭で「一括“えっと“削除」とか、そういう機能はあっていいのかもしれないですね。

インタビュアー:現状、話者の変更機能は一括置換できるんですけど、テキストの一括置換がないんですよね。それはまあ必要だなと。ちなみにフィラーへの対応は開発サイドでも実験しているそうです。

谷川:まぁ確かに音声はあんまり気にしてないケースが多いかもしれないですね。ちゃんとした、イベントになると業者が入っているので、音声とかかなり気にしてやっているんですけど、ライトな感じのウェビナーだと結構機材は気にしていないかも。やっぱり帯域とかですね。その辺もすごく重要になってくるので、CLOVA Noteに限らず、この辺は課題かなと。

谷川: CLOVA Noteのテキスト化の変換効率が悪いっていうのは、話者の喋り方が冗長だったりするのとか、あるいは音環境が悪い可能性も高いので、今後テキスト化される前提でウェビナーなんかの環境を整える、喋り方を変えるっていうのは重要なんじゃないかって気がします。

インタビュアー:全然今回の取材に関係ないですけど、CLOVA Noteを使って「あなたの喋り方採点」なんかできたら面白そうですね。

谷川:そうですね。「えっと」の数が表示されるとか、そんなのは簡単にできますよね。リハーサルアアプリとして使うとかはできるかも。

マイクなどの品質が悪くて、変換効率が悪かったですよ、とかあるいはあの冗長な喋り方をしている可能性がありますみたいなのを出せたら、機械が聞き取りやすいってことは、人にとっても聞き取りやすいってことだから、その喋り方の評価基準になると思います。

インタビュアー:そうですね。登壇者側の人にとっても「話し方」のスキルは結構重要とされますもんね。

谷川:テストパターンで、何か典型的な文章を読むパターンと、自分の質問に答えるパターンとかでもいいと思います。典型的な質問への回答はその場で考えていってもらうとかすれば両方でこんなに変換率が違いますよ、みたいなのがわかったりとか。

インタビュアー:実際にライティングされてる方の現場の話を聞くとCLOVA Noteとしてこんな使い方されてるんじゃなかろうか。という部分と違ったところもあって、大変よい発見をさせていただきました。

オンラインでのイベントが増えたからこそ、今後の様々なコンテンツに関係してくるであろう課題が見えてきました。後編では、CLOVA Noteにほしい機能についてお伺いします。

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