共通テスト(センター)で死んだ話

始めまして。普段は勉強の備忘録的にいろんな記事を雑投稿している者です。今は大学で一応数学の研究をしている大学生です。

そんな私が高校生、つまり現役受験生だった頃の話をしたいと思います。
自分の経験と意見を使って、一般論を垂れ流そうと思います。

高校三年当時、なんやかんやあって文系だった私はその年の夏、なんやかんやあって理転することにしました。

国立大学志望だったため共通テストは必須で、二次試験のことも考えると、物理・化学・数学3を新しく学んで、途中までだった数学Bも学校に頼らず進めることになりました。二次試験まで半年弱。共通テストまでは4ヶ月ほどの時でした。普通に地獄ですよねー

そこからなんやかんやあって共通テスト当日。
一日目は40分くらい前に会場入りしてちょっとだけ寝てみたり、暗記物の確認をしたりしていたと思います。

国公立を受ける人もほとんどいない高校だったので、同じ試験会場の友人は一人も居ませんでした。喋り相手がいなかったので集中はできたと思います。

試験が終わって会場を出ると、既に外は暗くなっていて結構な疲労感に襲われたのを覚えています。急な受験科目の追加のせいで、模試形式の練習をほとんどしていなかったため、連続で試験を受け続けるという経験に慣れていなかったからでしょうか。

「帰ったらちょっとだけ二日目の内容を確認して早めに寝よう」と、そればかり考えて電車に乗って帰りました。

二日目の朝です。パラパラと雨が降っていました。それほど強いわけではないですが、傘を差さないのはちょっと厳しいかな?くらいの雨量で、実際私も傘を差して前日と同じ時間くらいに会場に入りました。

そして同じように、最終確認をしようと机の上に筆記用具やら腕時計やらを並べていたときです。

腕時計がありませんでした。

前日と持ち物はほとんど変わらなかったので、参考書類だけを入れ替えて他は触らないことにしていました。変に入れ替えて忘れ物をしたくなかったからです。これが良くなかった。

腕時計だけはカバンではなく腕につけていたので、机の上に置きっぱなしで出て来ていたようです。

普通に昨日の自分を殴りそうになりましたがそんな時間はないのですぐに対応に急ぎます。

まず会場内の時計、また腕時計の貸し出しが無い事を確認して、「最悪の場合何分置き位に通知することはできる」のようなことを言われた気がします。

ただ二日目は理系科目ということで数学など個人的にはシビアな時間管理が求められる科目が多く、数分置きというのは不安を覚えるには十分な材料でした。

そこで会場近くのコンビニが何店舗かあったので、走って買いに行くことにしました。最初は傘をさしていましたが途中で刺すのを止めて全力で走りました。

結局付近のコンビニには腕時計は置いてありませんでした。外国人留学生?の店員さんが「うでどけい?」的な反応されていて絶望した記憶があります。朝早すぎて腕時計が売っていそうな他の店は軒並みしまっています。幸い親が車で腕時計を届けてくれたため、ぎりぎりの時間にはなりましたが、時計を持って試験に臨むことができました。

傘も刺さずに小雨の中ダッシュしていたので、受験票(会場の入退場に必要)はしなしなのくしゃくしゃになっていました。

何度も会場の出入りをしていて、その度にびしょびしょになっていくので会場の受付の方にかなり心配されてしまいました。

試験が終わって、結局腕時計を忘れたことやびしょびしょのまま試験を受けたことが点数に影響していたのかは定かではありません。
ただ元々心配性気味だったので試験中ずっと昨日の自分を責めながら「あの時こうしていれば!」的なことがぐるぐるしていたように思います。

結局自己採点で、事前数回の模試の平均点から100点ほど低い点数となりました。(点数開示したところ、ほぼすべての科目で自己採点が10~20点前後しており、私の自己採点の精度はおわってました。合計点は自己採点-20点くらいに留まった)

これは個人的には結構深刻で、受験先の変更がほぼ確実になるレベルの失点でした。

どうするか悩んだ結果、前期日程はそのまま第一志望を受け、後期は別の大学に変更することになりました。

結局前期は落ちて、今は後期日程で受験した大学に通っています。

個人的にこの一件から得た教訓はかなりあってここでは書ききれないほどなんですが、一番よくなかったと思っているのは実は腕時計忘れじゃないんですよね。

実は共通テストの後、とくに二次試験1ヶ月前くらいから病んで一切勉強せずに、youtubeみたりゲームしたりしてゴロゴロしていたんです。

これが本当にくそ。現実逃避にしても諦めが早すぎる。さらに当時の私は現実逃避ですらなく、「必要な心の休養である」と言い聞かせていました。
うーん。クズの才能があるのかもしれない。

今再び大学受験をするとすれば、
・事前に点数ごとにとる対応を決めておく
例)合格ボーダーから-100点なら第二志望に変更するなど
・持ち物の確認は必須。また忘れたときのリカバリーも考えておく
・そもそも大学受験に失敗したとして、それだけで人生が終わる方が難しい(それがきっかけで怠惰を極めるなどしたら別)
のようなことを言い聞かせておくでしょうか。

あとは、仮に望んだ大学に行くことができなかったとして、
「腐ったら終わりやぞ」ということを伝えたい。

なんか少年漫画みたいな前向きな提言に見えるかもしれないけれど実際そんなことはなくて。

本当にそうなんですよね。しょうもない大学だとかしょうもない学生とか。それこそ有名・無名、私立・国公立、地方・都会のような条件の違いから比較して、自身の通う大学が悪いと感じてしまえる材料自体は結構あって、実際医学部とかであれば医局や学閥なんかによって将来が大きく変わることもあるので軽視はできませんが、ほとんどの場合、「その大学でもできること」や「その大学でしかできないこと」があります。どうしてもそれが見つからないのなら、学生起業するなり、イベントやサークルを立ち上げるなり、やりたい勉強を学外でするなり色んな手段があります。

思っているほど通っている大学によって何もできなくなることって少なくて、むしろ本人が何もできないと思い込んで目をつぶっているケースは100万回見てきた気分です。

スヌーピーが、You play with the cards you’re dealt …whatever that means.(配られたカード勝負するしかない)と言っていますがそれに近いものを感じます。似たような言葉で蒔かれた場所咲くしかないとかもありますね。

そういう状況のときって究極的には
「その場なりの最善を尽くす」「理想を求めて大学を受けなおす」
の二択以外合理的な解決手段たりえない気さえします。

少なくとも不貞腐れて、社会や周囲に文句言いながら怠惰に過ごすことがベストとは思えないというのが個人的な感想です。

なにが言いたいかって、結局やるしないってことです。周囲にキレ散らかすとかゴロゴロ過ごすなんて解決策はないんじゃないかと。

まあ言われずとも分かってるでしょう。私も分かってて不貞腐れてたんで分かります。

でも多分五年後とか十年後とか思い出して、信じてよかったって思うのと、分かり切ったことどや顔で語ってきた私に腹立つが両天秤に乗っている状態かもしれない。

選べるのは今しかないし、選ぶなら早いに越したことはないと思いますよ。


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