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そもそも勉強ってしないといけない?

はじめに

そもそも勉強って必要なのでしょうか。しなくてもできる仕事はいくらでもあるんだから必要なくね?という意見、ありますよね。
また仮に勉強自体は必要だとしても今の日本の義務教育のような内容は非合理的ではないか、というような意見もあるでしょう。そんな疑問について、考えてみたいと思います。

余談

そもそも義務教育は世界でも150以上の国で実施されているそうです。日本の義務教育期間は9年と世界平均と同じですが、長い国だとエクアドルで15年もの間勉強することを強いられます。はたしてそんなに勉強しなけばならないことがあるのでしょうか。謎は深まります。

<参考>
世界・義務教育期間ランキング - 世界ランキング (sakura.ne.jp)

結論:勉強した方が圧倒的に選択肢が増える

正直「勉強はしなければならないか」という質問に対する答えにはなっていません。〇か×かで聞かれている訳ですから。一応質問の答えとしては「どちらとも言い切れない」になると思います。
この答えの曖昧さも多くの若者やアンチ勉強の大人たちを悩ませている原因の一つでしょう。

以前似たようなテーマで記事を書いたことがあります。その時は勉強は「役に立たない」「無くても生きていける」「必要ない」という一般論について私見として、役には立つ、無くても生きていける、必要性は人それぞれと述べました。今回はその「必要ない」を掘り下げます。

人生における選択肢とは

ここで言う選択肢とは、人生に置いて選べる職業や生き方の事です。

先ずは分かり易くお金という指標について考えてみます。例えば男女含めた平均年収の高い職業のTOP10を見てみましょう。

https://karu-keru.com/info/career/annual-income/average-annual-income-job-type

医師や法務従事者(弁護士など)や歯科医などはもちろんですが、航空機操縦士は大卒かつ養成採用試験に合格または操縦士養成課程のある大学または専門学校を卒業することで資格試験の受験資格を得られるようです。また大学教員、研究者は勉強が仕事の一部です。
 
細かい事を言い出せばキリがないのでここまでにしますが、これらの平均年収が高い職業に就くために、勉強が必須級であることが分かります。例え職業自体には必須ではなくとも、大卒を採用の要件にしている企業も多いのが実態です。

もちろん年収が全てではありませんが、お金が無いと生活することは出来ませんから外せない条件です。仮にそうだとしても高年収であることが重要な訳ではないわけですが、もし平均的に年収の高い職に就きたいと考えている場合には勉強はかなり有用そうだと言えそうです。

もし勉強から離れてしまうと、それだけでこれらの職から遠のくことになります。つまりそれだけの選択肢を失うということになります。勉強以外になにか打ち込むものがあれば増える選択肢もありますが、私の知る限り勉強が必要ないと言っている人の多くはただの逃避で、他に生産的ななにかをしている訳ではないように思います。それなら勉強しといた方がお得じゃない?っていう発想はまぁ自然っちゃ自然。

人生の目標を見つけるタイミング

勉強が職業選びに便利ということは先に述べました。現状多くの職種で大卒前提の資格が必須またはあると有利になります。初任給も増額されるケースが多いですし。
 
「そのための勉強は就きたい職業を見つけてから始めればよいではないか」と、そう思う人もいるでしょう。

しかし世の中の多くの人はとりあえず勉強してきた人です。その人たちもまた目標を見つけ勉強を始めたとすると、就きたい職を見つけてそこから始めて勉強し始めた人が有利である点はありません。とりあえず走っていた分だけリードされている訳ですから。
 
あと単純に私が個人的に人生の目標を見つけることができていない人に大学へ行くことを勧めています。それは大学が小中高とも、社会とも違う自由度と多様な価値観に富んだコミュニティだからです。

大学によって良し悪しはあると思います。話を聞いていて「すげぇ!いきたい!」となる大学も多いですし一方で「行かなくてよかった」と思う大学もあります。

ただそのどちらでも大学に通っているアドバンテージは揺るがないと思っています。もしそこが良い場所なら施設や教員、友人などの環境を活かしてやりたいことをすればいいですし、くそだなと思うなら学外での活動に参加してもいいし、なんなら自分でやりたいことを始めればいいのです。ほとんどの大学はそれだけの時間を与えてくれます。

単純に規模の問題もありますが、大学生になるとありとあらゆるものが高校までのそれと変化します。親元を離れて生活をはじめる・受験勉強から解放される・成人年齢に達していろんな制約がなくなるなどの変化の結果、バケモノみたいな人が結構な確率で出現します。見ていて非常に面白いですし、中にはあなたの価値観に大きな影響を与える人もいるでしょう。

興味のある講義を個人的に取ってもいいですし、しれっと参加することもできるかもしれません。蔵書が優秀な図書館を併設する大学であれば、そこに入り浸ってもいいですし、いわゆる名門と呼ばれる大学に入ったのならひたすら人脈を広げていくというもいいでしょう。恐らく数十年後の日本の支配層にいるような人たちも多くいるはずですから。

とにかく大学という良くも悪くも雑な場所と時間は、多様な価値観との接触をもたらしてくれます。人生の目標を見つける場所としてはうってつけだと思います。人生詰まない程度に自制できる人にとっては。

まとめ

・特別な目標がない人にとってはかなり期待値が高い
・大学だけでも行く価値がある
・特別な目標がある人にとっては必須ではない

 

 

 


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