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それでも、私は書き続ける ~ 挫折と再起の創作人生
「書くことは生きること」
30年以上書き続けてきた今、私はそう考えています。しかし、それは決して平坦な道のりではありませんでした。パソコンの画面をにらんでは、何度書き直す。時間はどんどん過ぎていくのに、言葉がまとまらない。こんなにも苦しいのに、なぜ私は書き続けるのだろう?
あまりの辛さに何度も筆を折ろうと思いました。そして「もうこれ以上は書けない」と原稿を投げ出したくなった夜は、数え切れません。
それでも書き続けることは、私を何度も救ってくれました。
書き続けることで、私はこの30年を生きてくることができたのです。
書くことヘの目覚め
私が書くことに目覚めたのは、高校時代のことです。国語の授業で、「100枚以上の小説を書く」という課題があったんですね。読書は好きでしたが、小説など書いたことがなかった私は、正直何を書いていいかわかりませんでした。
ただ、イメージのようなものは頭に降りてきていたんです。結果、1カ月もかからずに100枚を書き上げることができました。それを書いたとき、「言葉で世界をつくっていく」という喜びに夢中になったのを覚えています。
そしてそのとき、先生から勧められたドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」との出会いは、私の中に眠っていた「書く」という衝動を本格的に呼び覚ましました。言葉の持つ力に魅了され、私は文章の世界にのめり込んでいったのです。
書くことが、救ってくれた
それから短大と専門学校でコピーライティングを学び、編集者として働く中で、私は自分の文章が誰かの心に届く喜びを知りました。
「君には文章の才がある」という編集長の言葉は、自信を与えてくれました。しかし、同時にそれは、私を苦しめる呪いでもありました。「もっと良いものを書かなければ」というプレッシャーは、私を何度もスランプへと突き落としました。
そんな時、私を救ってくれたのは、昔の自分との対話でした。過去の作品を読み返し、「あのときだって大変だった。今回だってきっとやり遂げられるよ」と自分につぶやき、私は何度も立ち上がることができました。
また、うつ病に苦しんだ時期には、ただひたすらに自分の気持ちを書き綴ることで、心を落ち着かせ、自死願望をやり過ごすことができました。書くことは、私にとってのセラピーでもあったのです。
noteを通して考えた、「書くこと」で私が提供できること
そして、noteとの出会い。それは、私にとって新たな創作の舞台となりました。noteのコミュニティは、私にとって、安心して作品を発表できる居場所であり、読者の方と心を通わせるかけがえのない場所となりました。
また、noteのシンプルなインターフェースや、他のクリエイターとの交流は、私の創作意欲を掻き立ててくれています。
そしてnoteでの活動を通して、ひょっとして私が書くことで、読者の皆さんにできることがあるのではないかと考えました。
以下、まだまだ力不足でできていないことが多いのですが、私が書くことで、こうなれたらうれしいなと思っていることを5つ挙げてみますね。
・癒し:いま辛い状況にある方が、心を安らかにして、前向きな気持ちに、もしかしたらなれるかもしれません。
・勇気:困難に直面している人が、もしかして立ち上がる勇気をもらえるかもしれません。
・楽しさ:日常のストレスから解放され、もしかして楽しい時間を過ごすことができるかもしれません。
・気づき:もしかして、その人自身の問題解決に繋がるヒントを得られるかもしれません。
・共感:自分と同じような悩みや経験を持つ人がいると知り、もしかして孤独感を解消できるかもしれません。
人は人を救うことで救われます。私自身、たくさんの人の言葉で救われてきました。もしかすると、あなたがXやnoteに何の気なしに書いた言葉で救われる人がいるかもしれませんよ。
プロやアマチュアを問わず「書く人」には人を救う力があると思うのです。
私は、これからも書き続けます。たとえスランプに陥っても、筆が止まってしまっても、それでも私は書き続けます。なぜなら、書くことは私にとって救いであり、生きることそのものだからです。
人生は、いつからでも、何度でも新しく始められます。どんな状況からでも、人は必ず這い上がって「その人なりの幸せ」をつかむことができます。私は、そう信じています。
自分の「書く力」を信じましょう。そして、あなたの言葉を待っている誰かのために、もう一度書いてみましょう。飾った言葉は必要ありません。その一歩が、あなた自身をも助けてくれるのです。
書くのに一晩かかってしまって自分の遅筆ぶりにあきれつつも、今日も頑張ろうと覚悟を決めたつくだ@書籍編集者×作家でした。
「はじめまして」の皆様も、
「いつも読みに来てくださる」皆様も、
最後まで読んでくださりありがとうございます。
皆様にとって、「誰もが心の疲れを癒やし、そして再出発に向けて力を蓄えるための場所」と、このnoteがなりますようにこれからも尽力していきます。どうぞよろしくお願いいたします。
あなたにとって、幸せな1日になりますように!
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