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『自ら決断を。親は反対も人材ITベンチャーに入社を決めた理由とは!?』

インタビュー:奥村勁仁
記事作成:村上健斗

 実際に明確な目標に向かってイキイキしながら働いている社会人さんや、インターンなどで社会経験をしている21卒内定者のお話によって、就活生に「働く」イメージをもって前向きに就活をしていってもらうインタビュー企画!!
 今回は、21卒で人材ITベンチャー企業内定者の佐野杏菜さんにお話を伺いました。

【インタビュイー経歴】
 公立中高に通っていた佐野さん。当時は負けず嫌いな性格でソフトテニスに熱中していたそうです。
 そんな中学時代にインドにおける学校創立の話を聞いて異文化や国際協力に興味を持った彼女は、立命館大学国際関係学部に入学します。
 入学後は、NPO法人における活動の一環で大阪府茨木市議会議員のもとでインターンを経験。そこで、「他者貢献のために自己成長する」という価値観に共感します。「他者貢献」を大きな軸の一つとして就職活動を進め人材ITベンチャーの内定を承諾。現在は、内定者インターンとして学びの日々を送られています。

 学生時代は「国際協力に携わりたい!」という想いを抱き様々な活動に尽力されてきた佐野さん。
 本インタビューでは佐野さんの就職活動からみえる、「自ら決断することの重要性」をお話いただきました。

 ベンチャー?大手?中小?どれがいいの? そもそも就職活動の進め方がわからない!などと悩まされている方はぜひ参考にしてください!


”他者貢献”ってすばらしい

ー本日はよろしくお願いいたします!!佐野さんは国際協力に携わりたいとの想いで大学に入学されたかと思うのですが、実際に就活が始まるまでの大学生活でどのような活動をされていましたか?

 色々やっていましたね!(笑) 時系列に分けてお話しすると...…
➀ネパールに出向いて国際協力を学ぶ通年プログラムへの参加(1年次)
②NPO法人で経験した長期インターンシップ(2年次)
③中国への留学(3年次)
の3つですね。

ー様々な活動をされていたのですね。その中でも特に、印象に残っている経験を教えてください!

 NPO法人での長期インターン経験ですね。その団体は、政治と若者を繋ぐことをコンセプトに活動しているNPO法人でした。活動する中で、大阪府茨木市議会議員の方とともにお仕事をする機会があって。そこで「他者貢献のために自己成長する」という価値観を知りました。この価値観が後々自分に大きく影響を与えたなと実感しています。

ーその「他者貢献のために自己成長をする」とはどういった価値観ですか?

 他者に貢献をしたときに初めて自分が成長する、というとわかりやすいですかね。世の中には自己成長が第一って人もいると思います。しかしその価値観は、自分ファーストより他者ファースト。他者貢献が自己成長の根底としてあり、自己成長は他者貢献をした結果として初めてついてくる、という考え方です。

ー自己成長よりも他者貢献の優先度合いが高いということですね。

 はい。実際、団体のスタッフとしてイベントの集客に携わっていた時も、学生によって満足度に差が生まれることにもどかしさを感じていました。一部の人にだけじゃなくて参加した人全員に満足してもらいたい。心の奥でそう思っていたんですね。そういった点も、他者貢献を重要視する価値観に心を打たれた要因なのかなと思います。

”価値観の相違”に気づいた12月

ーそんな大学時代前半を送っていた佐野さん。そのような価値観に心を打たれたということで、実際に就活を始めたときも「就活の軸」として他者貢献を重要視されていたのでしょうか?

 最終的にはそうなっていましたが、最初から他者貢献を軸にしていたわけではありませんでした。就活は3年次の8月からはじめていましたが、12月頃までは何も考えず目的もなくインターンや説明会に行っていました。”グローバルに働きたい”という漠然とした想いから商社を中心に見ていて。しかし、社風や社員さんにどうしても魅力を感じることができずにいました。今振り返ると、少しもったいない時間の使い方だなという感じですが……(笑)

ーはじめから目的意識をもって会社選びなんて難しいですもんね。12月頃からは何か変化があったのでしょうか?

 私自身にとって向いている業界とそうでない業界を、分析してみる時間をつくったのが変化のきっかけです。分析の結果、長期インターンでの経験がよみがえってきました。商社の社員さんはどちらかというと「自分の成果を中心に考えるタイプ」が多く、会社全体としてもそのような考え方を推進していたんです。
 一方で、私は相手の役に立ったときにやりがいを感じるタイプ。そこの価値観にギャップがあると思いました。このような価値観の相違に気づいたという点で、大きな変化でしたね。


”自分”を貫き通した就活

ー変化の12月を経て、就活の方向性はどう変わりましたか?

 まず、相手の役に立った時にモチベーションを感じるという点で”人材”というワードがキーワードとして浮かんできました。そこからは人材中心でみていました。

ー「相手の役に立つ」の”相手”はどんなひとを想定していましたか?

 ”マイナスの感情を抱いているひと”と捉えていました。彼らの背中を、自分の行動によって後押ししたいと思っていました。同時に、自らの提案が直接相手のためになればいいなとも思っていたので無形商材に絞っていました。

ーそういった経緯で、自らにフィットする会社を絞っていかれたのですね! 実際に面接ではどのようなことをお話しされていましたか?

 就活軸としては

➀他者貢献に本気な人と働ける
②人材業界である
③若手のうちからリーダーを任せてもらえる風土

 をあげていました。
 まず、1点目についてはNPO法人での長期インターン経験を話をしていました。他者貢献にどん欲な私なので、これは外せませんでした。
 2点目については、自身の家庭環境をあげていました。私の父は仕事におけるストレスを抱え、相手を思いやる行動がとれずけんかが増え家庭環境が悪くなってしまったという背景があります。そこから、働くことに対してマイナスの感情を持っている人をプラスにしてあげたいという想いが芽生えてきたということです。
 そして、3点目については2点目のマイナスの感情を持っている人をプラスにするために必要だと思っていたことです。2点目を達成するためには若手のうちからチームリーダー経験だったり、新しいところに既存のモノを拡げる経験を積むことが重要と考えていました。

ーありがとうございます。おそらく、最終的な意思決定に至るまでにいくつか会社の選択肢はあったと思いますが、その中でもいまの入社予定企業に決めたのはなぜですか?

 ひとえに、先ほどあげた3つの軸にドンピシャであてはまっていたからですね。こんなにも自分に合う企業があるのかと驚くほどでした!

ーベンチャー企業ということで実際、周りの方からの反対はありませんでした  か?

 家族からの反対はありましたね。しかし、家族の意見は一つの意見として受け止めてそのうえでベンチャーという決断をしたので悔いはないです。
 内定者インターンでも日々様々な方と関われて、自分の成長を感じられて……本当にこの会社に決めてよかったと心から思っています。

ーなるほど。最後の決断は自らに委ねたわけですね。

 はい。親の反対はありましたが、結局自分のやりたいことができる・なりたい姿になれる環境ってどこだろう? と考えるとおのずと答えは出ていましたね。
 いま、内定者インターンで実際に営業活動にも取り組んでいます。相手のために、ときには相手にとって耳の痛いことも言えるようになることが課題です。
 やっぱり人間なので、どうしても関わる相手の顔色を伺ってしまいます。「本当の意味で相手のためになる提案」ではなく、「その場の相手を喜ばせる提案」をしてしまう。この提案をしたら相手のためになるけど、相手が望んでいることではない……そう思って自分の意見をひっこめてしまったり、たとえ意見しても反論されてしまいがちです。
 そのほかにも、自分の意見を説得力もって発信できるようになること・相手との信頼関係を築くこと...などなど課題は山積みです(笑)
 そんな課題を一つ一つつぶしていきたいです。相手にどう思われるか、相手が傷つきそうかを判断基準とせず、「その人にとってためになること」を言える、提案できる人間になりたいです。

ー素敵な理想像ですね。ありがとうございます!

「自分の想いを伝える」就活

ー佐野さん自身は納得のいく就活をするために意識していたことはありますか?

 はい。就活において意識していたことは、「自分の想いを伝える努力をすること」です。
 自分とマッチする企業はどこかにあると信じていました。しかし、どんなにマッチしていても、企業に正しく自分を知ってもらわない限りは欲しがってもらえませんよね。なので、マッチしている企業に受け入れてもらうために自分の想いをしっかりと伝えられようにするための努力は怠りませんでした。

ー具体的にはどんなアクションをしていましたか?

 1つ目が人と話す時間を増やすこと。自分の想いとか夢を語る機会を模擬面接などでなるべく多くつくることです。自ら考え言語化する練習になり、面接で自分を伝えられるようになりました。
 2つ目がイメージの実態を知ること。就活においてはイメージが先行することが多いと思います。例えば、メーカー=ホワイトとか、金融=堅実など...…。それらのイメージが実際どうなのか、実態を知りに行くことが重要と考えていました。ネットなどの二次情報だと不確定要素が多いじゃないですか。だったら、自分で現場の人に話を聞いてみたり目で確かめたりしたほうが得られる情報の質や幅が広がると思います。この姿勢は就職後、社会人として生きていくうえでも必要になるスキルだと思います。

ー確かに! お仕事の実態を知らずに自分の想いを伝えても企業にはうまく伝わりませんよね。
 インタビューにご協力いただき、ありがとうございます! それではこの記事を読んでいる就活生の皆さんに対して一言、お願いします。

 はい。就活は不安に感じることもあると思います。でも、自分を欲しがってくれる企業は絶対にあるので、そんな企業が見つかるまでぜひ積極的に動いてほしいです。
 そして親に反対されたり、人の目が気になったりすることがあると思います。それらは一つの意見・考え方として受け止めたうえで考え抜いて、自分が本当にイイと思ったところに覚悟をもって決めましょう。そうすれば、たとえその先どんな困難があってもやりぬけると思います。
 自分の想いに正直に!!これだけは忘れないでほしいです。

ー自分の想いに正直になって企業選びをすることは大切なことですね。
 貴重なお時間をいただきありがとうございました!

___最後までお読みいただきありがとうございます。
 「他者ファースト」という個性を輝かせるため、自分自身の意思で最終的に人材ITベンチャーへの道を切り開いた佐野さん。
 自分の想いに正直に…皆さんはどんなキャリアを想像していますか??


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