精神科身体合併病棟34:セッちゃんはいじられる

 今年で身体合併病棟3年目。寝たきりになってしまったセッちゃん。一昨年いた病棟では出来るだけ歩かせようとスタッフみんなで関わったが、今いる病棟は出来るだけ転ばせないように、と柵を4つつけて寝たきりにする方向性。身体は衰えていく、けれど事故のリスクは減る、スタッフの労力は減る、もともと意識低い系お婆ちゃんのセッちゃんは今の方が気楽そう、などなど考え出したらキリがないし時間も足りない。正解は分からない。現状はもう歩けないし車椅子にも乗ることがなく寝たきり、食事もほとんど介助になった。内服も飲み込みが満足でなくなり錠剤から粉に変更になった。
 セッちゃんと関わるとき、わー!って少し大きな声と腕を広げる動作で詰め寄ると反応は2パターン。1、「アーン、やめてよぅ、怖いよう」とオーバーリアクションする。2、「えへへ、なによぅ♪」とメッチャ可愛い笑顔を見せる。精神症状、気分変動をアセスメントするため、という大義名分のもと、今日もせっちゃんんに絡んでいく。接遇的に上司に見られたら指導入るのは分かってるけど、やめられない止まらないかっぱえびせん状態。ごめんね笑。だけど、興味関心は観察力の原動力だ、って信念があるから。もし、セッちゃんが急変してたら必ず気づくから。明日もまた、絡みに行きます。

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