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配偶者が急逝しました①

はじめに

少し前に夫が急死し、大変だったので、今後同じ経験をする人の参考になればと思い記録します。
noteを書くのは初めてなので、読みにくいところがあったらすみません。
※記録といいつつ日記みたいになってしまいました。めちゃ長です。ごめんネ

家族構成
私:アラサー会社員 当時は育休中
夫:アラフォー会社員 
子:赤ちゃん かわいい
当時の我々は、私の実家の近くにアパートを借りて3人で住んでいました。私と夫は同じ会社の別部署で働いていました。出産にあたって産休・育休を取得し、あと1ヶ月くらいで育休が明ける…という頃の話です。

みつける

当時私は2〜3日前から子どもを連れて実家に帰っていました。週明けの9時過ぎころ、私の携帯に夫の職場から電話が掛かってきました。曰く、「○○くんが出勤してないんだけど。大丈夫?」とのこと。子どもを実母に託し、嫌な予感満載でアパートに向かうと、果たして夫は死んでいました。
まだ寒い時期だったのでエアコンは付けっぱなしで、部屋の中は暖かく、でも110の3ケタを打つのも難しいくらい手が震えていたのを覚えています。

各所へ連絡


(長いので読み飛ばしてOK)

110番に掛けると「事件ですか事故ですか」と聞かれます。「事件です、…いや事故かな…」と私は答えました。事故な訳あるか。
「自宅で夫が死んでます」と伝えます。「救急車は呼びましたか?」と言われて、あっ普通は先に救急車だよな…と思いました。その後、住所や詳しい状況など聞かれます。「旦那さんは…」と質問されて、あれなんで続柄が分かるんだ?と思ったけど、いや自分で最初に「夫が」って言っとるやんな。電話を切り、119番への通報を済ませ、実母にも連絡して、アパートの表に出て所在なく緊急車両を待ちます。数分くらい?で救急車が来てくれました。きびきびと部屋に上がり、色々見て、「僕達にできることはないので」と帰られました。その後にパトカーが来ました。恰幅の良い優しそうな男性警察官と、若い女性警察官、しばらくして野球部の監督みたいな若い刑事さんが来ました。あと鑑識?みたいな人たちもいたような。刑事さんが現場の指揮を取る一方で、二人の警官にこれまでの経緯などを細かく聴取されました。終始優しく対応していただいてありがたかったです。「なんで死んだんですかね?子どももいるのに…」と思わず刑事さんにこぼすと「死んだ方がマシだと思ったんじゃないすかね」と言われ、すぐにヤベッみたいな感じで「でも無責任ですよね」とフォローを入れてくれたのは笑いました。
あとは夫の職場に連絡して、夫の上司(私も面識あり)に思わず色んな事情をペラペラ話してしまいあ〜これ夫が怒るやつ、と思ったけど夫は死んだんだった。義父にも連絡しました。これが一番しんどかったな。
刑事さんから遺体の引取り時間(遺体は一回警察署に持っていくらしい)と、それまでに葬儀業者を見つけること、引取りは業者と一緒に来ること、等を説明されました。関東の某県では葬儀業者と警察が癒着しているので業者を指定されるそうですが、我が県ではこんなに自主性を重んじているのだなあと思いました。2ヶ月前に義母を亡くしているので、その際に世話になった業者に今回もお願いすることにしました。

2〜3時間後、駆けつけた義父と一緒に警察署に行きました。刑事さんからまたいくつかの質問をされます。実況検分の際に、夫名義の生活口座の通帳が見つからなかったらしく(そういえば私も2〜3ヶ月くらい前から見つからないなあと思っていた)、あれば持ってきてくださいと言われていて、なんでそんなにこだわるのかな?と不思議だったんですが、「あんたらは銀行員だから、客の金使い込んだんじゃないかって思われてるんだよ」と言われ、そういうのもあるのか…とゴロー顔になりました。私も夫も一切現金に触らない部署なのですが、そんなの外の人にはわからないですもんね。あと銀行員ではないです。

通夜・葬儀 準備編

(これも長くなっちゃった)
遺体は義実家ではなく直接葬儀会館に運んでもらいました。棺と簡単な祭壇が安置された続き部屋で、葬儀屋さんから今後の流れを説明されます。
通夜葬儀の日程&内容&仕出しの有無はもちろん枕経やら湯灌やら納棺やらの時間やらなんやら…
読経の坊さんは一人でもいいということでしたが、課金して二人呼んでもらうことにしました。一人20万円、二人で30万だったかな。ちなみに葬式の方は家族葬で一番(?)手頃な50万円のプランにしました。50万というのもメニュー表には58万とか書いてあったけど、出精値引で50万にしてくれました。景品表示法とかに違反するんじゃないんですかね?まあこんなのはぜんぶ言い値でやってくしかないのですが…。
墓は義母が入ってるのがもうあるので、追加で20万くらいで済みました。済みましたっていうか高いのか安いのか知りませんが、というわけでざっと100万くらいで収まりました。
↑お金の話、たぶんみんな気になると思うので割と明け透けに書きますが、マナー?モラル?常識?的に恥ずかしいことだったらこっそり教えてくれよな。消します。

あとは死亡届をもらいに警察指定の町医者のところに行ったり死亡届を葬儀屋さんに渡したり。
死亡届豆知識ですが、
・役所に提出後は返却してもらえないので、あらかじめいっぱいコピーを取っておく(これはみんな知ってると思う)
・死亡届を本籍のある自治体とは別のところで提出した場合、本籍のある自治体に届くまで日数がかかり、除籍謄本の作成・取得もその分遅れる
・公営の火葬場は管轄の自治体で死亡届を提出した者でないと使用できない(?)(正確ではないかも)

実家と義実家は1時間ほどの距離にあり、自治体も異なります。葬儀も焼くのも墓も義実家の方でやることにしたので、死亡届は義実家のある自治体に提出することになり(提出自体は葬儀会社が代行してくれた)、その後の相続手続が思うように進まず悶々しました。

葬儀のことなど決めて、帰途に就く頃には日も暮れていました。(なお、この間子どもはずーーーっと実家で母が見てくれています。大感謝)自分の礼服や一緒に納棺するものを取りに行く必要があり、実家に帰る前にアパートに寄りました。私はお化けとかホラーとか本当に無理な人間なんですが、無理とか言ってる場合ではないので、無の気持ちで夫が死んでた部屋に戻りました。あと死んだらマジでそこで終わりなので、何も起きようがないと思います。死んじゃって可哀想だと思いました。

通夜・葬儀

女性二人組の納棺師さん?に湯灌していただいて(これだけで100万円分の価値あると思った)、夫は寝てるみたいな顔で納棺されました。
2ヶ月前にも同じ場所で同じようなことやったなあと思いながら、でもその時よちよち歩きだった子どもが今はもうちょっと歩くのが上手になっていたり、あの時は私と夫で抱っこしてたのを今回はほぼばあばに任せてたり、職場からの弔電が私宛て(喪主だから)だったり、霊柩車の助手席に初めて乗ったりしました。

火葬場の待合ロビーの大きな窓ガラスに、鳩か何かの鳥がぶつかった跡がありました。これも2ヶ月前に「鳥がぶつかったんだね」と夫と話したものでした。焼いてるのを待つ間、じっとしていられない子どもをロビーで遊ばせていたら、ちょっと年上のお子ちゃんがお父さんに連れられてやってきたので、お父さんと少し喋りました。
ところで、歴史のある(婉曲)火葬場を利用させてもらったのですが、トイレの便器にあるメーカーのロゴが旧社名のもので、こんな時ですが興奮しました。古い公共施設はこういうとこが堪らないですね。

相続手続

やることは簡単です。役場でも銀行でも、死んだことを伝えると必要な手続きについて教えてくれるので、それに従って動くのみです。面倒だけど単純。ただ100回くらい住所を書くので、気が狂う前に住所のスタンプ印を買うといいです。私は買いました。

①役所関係
本籍のある自治体の役所(我々は結婚を機に居住自治体に本籍を移してありました。最高。慧眼。さすが)で、夫が死んだこと・未成年の子どもがいることを伝えます。
市民課スタートで、スタンプラリーのように各部署を回ります。後日知ったのですが、「お悔やみ課」みたいな名称の、スタンプラリーしなくても一括で済むシステム?が最近始まってたらしいです。総合案内ではそんなの教えてくれなかったが?!自治体によるでしょうが、そういうのもあるんだなーと覚えておくと楽かもしれません。

葬儀の翌日くらいから動き出したのですが、前述の通り別の自治体で死亡届を提出しているため、夫の死がまだ戸籍に反映されておらず、除籍謄本等も発行できないとのことでした。全てはこれがスタートだというのに。この時は除籍謄本がなかなか取得できず、気持ちばかり焦ってしんどかったです。
また、相続のためには生まれてから死ぬまでの連続した戸籍謄本が必要ですが、本籍のあった自治体ごとに戸籍を取得する必要があるため、戸籍謄本をとる→前の本籍がどこか調べる→(遠方の場合)その自治体に連絡して戸籍謄本を請求する→(現金書留や定額小為替を送る)→戸籍謄本が送られてくる→前の本籍がどこか調べる→(中略)→生まれた時の戸籍だ!ゴール!みたいなことをやります。なんだそれは。
戸籍謄本も一通数百円とかするし、最終的に何通必要なのか分からないし…。今は法定相続情報証明制度というものがあり、一度法務局で作成すればこれを印籠のように相続手続で使えるとのことです。証明書作成のためにどのみち一通は戸籍謄本を用意しないといけないのですが、一通で済むというのはありがたいことだと思います。

あと一番心配だったのは子どもの保育園のことでした。実家に身を寄せることになるが、家に大人(専業主婦の祖母)がいても入園できるか?など。親が就労していれば祖父母は関係ないらしく、安心しました。他にも保育課の方が親身に話を聞いて色々提案してくださって、入園予定の園の園長先生も気遣ってくださったりして、優しさが身に染みました。

②金融機関
口座のある金融機関にはとりあえず死亡連絡をしておいてくださいね。特に故人がNISAをやっていたら絶対ね。(夫はやってなかったはず)残高解約とかの相続手続きはずっと後でも構わないので、NISAやってた銀行なり証券会社なりには、とにかく亡くなったということだけは連絡ください。連絡しなかったからといって、特段お客様の不利益になるということはないんだけど(せいぜい遡及課税分を払ってもらう程度)、金融機関の担当部署が泣くので…。

金融機関に死亡連絡をすると口座に制限がかけられ、相続が完了するまで入出金ができなくなります。葬儀費用や当座の生活費等のための数十万程度の出金は可能ですが、窓口で除籍謄本等を提示しての出金となると思われます(手続きに必要な書類は金融機関によって異なります)。
〜愚痴〜 人事部のお姉さんに「力になれることがあったらなんでも言ってね🥺」と言われたので、じゃあ夫名義の口座から葬式代下ろさせてください🥺と頼んだら「除籍謄本がないとダメかな…」って言われた。そういう決まりなのは分かってるんだよ!!!そこをなんとかしてくれるのかと思ってしまうじゃん?!と落胆したのを覚えています。笑

大まかな流れとしては、
・遺産分割協議書を作る(無くても可)
・金融機関に死亡連絡をする
・取引金融機関全てで残高証明書を発行してもらう
・残高証明書等を元に遺産分割協議書を完成させる
・遺産分割協議書と除籍謄本と印鑑証明と通帳届出印キャッシュカードほかを持って金融機関で相続手続(残高を相続人に振り分ける、被相続人の口座を解約する)をする。おわり
です。ね、簡単でしょ?

今回の場合は私(妻)と子どもが法定相続人になるわけですが、子どもが未成年なので特別代理人を立てる必要があります(親(子の代理人)と子の利益が相反するため)。会社の資格試験(必須)でやったとこだ!!!
家裁への申立て?とかが必要になるらしくわけわかめだったので、父がお世話になっている司法書士の先生にお願いすることにしました。そもそも遺産分割協議書の作り方も分からないし。こういうのはプロに外注するのが一番。

地銀や信金は分かりませんが、ネット銀行やメガバンクは残証の発行から何から全て郵送で済んだりしますね。とはいえ書類は全部揃える必要があるのと、戸籍謄本の原本を提出する必要がある銀行もあり(返却されるとはいえ)、複数の金融機関での手続きを並行して行いたい場合、戸籍謄本が足りない…みたいなこともあります。待つしかない。あと住所めっちゃ書く。嫌。


長くなりすぎたのでここで一旦おわり。

次回予告:遺品整理・税金関係

#家族 #相続 #遺族  

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