プログラミング言語とは ~ プログラムが魔法でないとわかればプログラマになれる 4
プログラミング言語とは
プログラムが文字であること、プログラムを動かすには純粋な文字だけを保存したファイルが必要なことを説明しました。さて、そろそろ本題のプログラムに話を戻しましょう。
プログラムには 文法 というものがあります。文法は国語にも英語にもありますから馴染みがあると思います。文法とは言葉を作る上でのルールのことですが、プログラムにも書き方にルールがあります。このルールはプログラミング言語ごとに異なります。C言語、Java、JavaScript、Ruby、PHP、Swiftなど、現在使われているプログラミング言語はたくさんあります。プログラミング言語とは何でしょうか。
全てのプログラミング言語に共通するのは「人間にとって読みやすく書きやすい文字をコンピューターの命令に置き換える」ということです。コンピューターが 0 と 1 しか読み取れないのは前述の通りですが、 0 と 1 の羅列は人間にとって理解が難しいものです。
人間は自然言語、つまり日本語や英語などを使って思考します。考えたことをコンピューターにやってもらいたくてプログラムを書くわけですから、理想的には日本人なら日本語で命令を書きたいわけです。ですが、日本語そのままでは文法が複雑すぎますし単語も多すぎます。また、単語それぞれの意味も曖昧ですし、どのようにでも解釈できる文も多く、コンピューターが誤解なく実行するには向いていません。これは英語にしても同じことです。
そこで、簡単な単語を組み合わせて書けば 0 と 1 に置き換えられるものが開発されました。これが プログラミング言語 です。言語といっても自然言語に比べると非常に単純化されています。命令するためのいくつかの単語を決められた順番で書くことでプログラムが動くようになっています。この決まりがプログラミング言語における 文法 です。
どのプログラミング言語を覚えるべきか
先ほど、プログラミング言語の名前を例としていくつか並べました。C言語、Java、JavaScript、Ruby、PHP、Swiftと書いた部分です。よく使われているものに絞ってもまだ他にもあります。なぜ、こんなにもプログラミング言語が存在するのでしょうか。根本的な目的、人間に理解しやすい文字を 0 と 1 に置き換えるだけであれば、これほど種類があること自体不思議かもしれません。
プログラミング言語は機械の中から勝手に湧き出たものではなく、当然ですが作った人がいます。すでに存在しているプログラミング言語に不満があったり、今までにない書き方を考え出したり、時代を経ながらいくつものプログラミング言語が開発されてきました。それらで人気のあるものは今でも使われ続けていますし、現在においてもまだ新しい言語が登場しています。例えば、iPhoneアプリの開発に使うSwiftは2014年にApple社が発表した非常に新しいプログラミング言語です。
プログラムを学ぼうとすると、どのプログラミング言語を覚えるべきかという問いにぶつかります。それぞれ特徴があり文法も異なりますが、根本的なことはどの言語でも同じです。車の基本的な構造や運転方法を知っていれば他の車でも運転できるように、どのプログラミング言語から覚えてもその知識は役立ちます。作ってみたいものでおすすめされている言語を選べば問題ないでしょう。それよりも、とにかくプログラミング言語に触れてみる、書いて動かしてみることが大切です。自分でプログラミング言語を選べない場合もありますから(例えばiPhoneアプリの開発にはSwiftかObjective-Cしか使えません)、あまり過度にこだわる意味がありません。
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