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古いゲームの旅:高機動幻想ガンパレード・マーチ

発売から20年とのことです。

せっかくなので、昔(14年前!)mixiの日記に書いた紹介文をサルベージします。

ガンパレード・マーチは自分の物事の考え方に強い影響を与えた作品です。最近ではデスストなんかもそうですが、ゲームがすごいのは、メッセージを「遊びの仕組み」の中に折り込むことができる、ということだと思うんですよね。

PS1のゲームなので、今遊ぶ環境を用意するのはちょっと大変かもしれませんね。でも、もし遊ぶことができれば、近年のゲームでもなかなかできないような体験ができると思います。

本文

ジャンルは…何でしょうかね。私はRPGだと思ってますが。熊本を舞台に、正体不明のバケモノ軍団との大戦争の中で、少年兵だけで組織されたある小隊の1人として2ヶ月ほどの期間を戦い抜くゲームです。

この小隊には人型決戦兵器、要は戦うロボットが配備されていて、基本的にはそのパイロットとして戦えば良いんですけど、このゲームの凄いところで、パイロットは別に続けなくても良いんですよ。司令官、整備兵、衛生兵、生身で戦う兵士などの役職があり、それらに転属することも出来るし、無職にもなれます。自分がどうであっても、戦闘は2~3日に1回は必ず起き、内容次第では仲間が戦死したりします。

戦闘していないときは、この小隊は学校をかねているので、学園生活を過ごします。友情を深めることも、好きな異性とあれこれすることも、次の戦闘のためにいろいろ動き回ることもできます。1000人いれば1000通りの2ヶ月間があるはずです。

私はこのゲームの戦闘が面白くてドハマリした口で、1つの目標に敵を300体撃墜するというものがあるのですが、1回目のプレイでは達成できず、2回目で「前半はわざと戦わず敵の数が増えるのを待つ(!)」という手段をとり、目標達成しました。

私はこのゲームをプレイしたことがその後の人生に少なからず影響を与えています。ゲーム中の台詞にも出てくるのですが、1つの目標を達成するために一挙手一投足から考える、既存のやり方にとらわれずに状況をひっくり返す方法を考える、大げさに言うとそんな事が出来るゲームだったのです。

例えば、「戦闘に勝つ」ために「強力な兵器を軍本部に陳情する」ために「発言力を稼ぐ」ために「ハッキングプログラムを作る」ために「情報技能を鍛える」とか、「戦闘に勝つ」ために「友人から技を教えてもらう」ために「仲良くなる」ために「遊びに行くのに誘う」ために「映画のチケットを陳情する」とか。すくなくとも私がそれまでに知っていたゲームではこんな事は出来ませんでした。

今(2006年11月)でも中古屋で4000円前後の値を付けています。
そのくらいの価値は充分あると思います。興味のある方は是非。

おまけ


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