★食生活アドバイザー3級 健康と栄養9

エネルギー代謝

代謝
栄養素は消化酵素のはたらきで分解され、消化・吸収される。
吸収されないものは老廃物となり、24~72時間かけて体外に排出される。
この一連の流れのことを、代謝という。

エネルギーは、炭水化物(糖質)、たんぱく質、脂質から生産される。
 エネルギーの種類
 ①熱エネルギー:体温を保つために使われる。
 ②仕事エネルギー:運動などに活用される。
 ③貯蔵エネルギー:残りのエネルギー。糖質や脂質として体内に蓄えられ
          体内でエネルギーが不足したときに使われる。

エネルギー代謝
エネルギーを摂取したり消費したりすることを中心に代謝をとらえること。

3大栄養素のエネルギー量(1gあたり)
糖質:4kcal  脂質:9kcal  たんぱく質:4kcal
このように、栄養を燃焼するのに発生する1gあたりのエネルギー量
のことを、アトウォーター係数という

食事から摂取する食物のエネルギー量はアトウォーター係数に栄養素の量をかけることで求められる。

e.g. 糖質10g、脂質3g、たんぱく質5gが含まれている食品のエネルギーは
  何kcalでしょうか?
  ↓
  (10g × 4kcal)+(3g × 9kcal)+(5g × 4kcal)
        = 40 + 27 + 20
        = 87                                            A. 87kcal 
  

エネルギー代謝量の種類

① 基礎代謝量
② 安静時代謝量
③ 運動時代謝量

基礎代謝量
   
・・・何もせずに横になっている状態で消費されるエネルギー量
 【特徴】
 ・比較するものが同等の場合、体の表面積に比例する。
 ・同じ体重であれば、筋肉量が多い人ほど高い。
 ・女性より男性のほうが高い。
 ・高齢者より若い人のほうが高い。
 ・夏より冬のほうが高い。
 ・睡眠中は起床時よりも基礎代謝量が下がる。
 ・平均基礎代謝量 20代男性:1300~1600kcal
          20代女性:1100~1200kcal

安静時代謝量
 ・・・座って休息している状態で消費されるエネルギー量
   基礎代謝量に姿勢保持のための緊張エネルギー量をたしたもの。

運動時代謝量
 ・・・身体活動のためのエネルギーを安静時代謝量にたしたもの。


おまけ
食物を摂取したときに体が温かく感じられるのは、細胞内の酸化が活発に
なるため。これを特異動的作用という。


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