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保育×ACTION!発信×学びの相乗効果 保育者当事者主催のイベント
園で働く保育者たちは、保育現場の仕事にとどまらず、様々な場所に活躍の場を広げている。
保育者自身が登壇者となり、セミナーを開催する「保育者応援プロジェクト」の裏側を追う。
少子化が加速し「選ばれる園になる」という経営課題が浮上しているなかで、そこで働く職員である保育者自身の多様性、個性への関心が高まりつつある。そんななか「保育者自身が持つ可能性を広める」というコンセプトをもつイベントが、3月19日、東京都のHOLZ原宿で開催された。
「保育者応援プロジェクト」
「保育者応援プロジェクト」とは、ワークショップと交流会のイメージを抱き合わせた保育者向けのイベントで、登壇者・参加者ともに保育者で構成されている。プログラムは、廃材を使った遊びや、けん玉など、保育者にとってより身近な内容となっている。
そのうちのひとつ「保育に関わる人として必要なこと~笑って仕事しよう~」で登壇した北村篤さんは、自身もこのイベントの主催者のひとり。北村さんは、ワークショップとして「子どもの頃になりたかった職業」「仕事でめちゃくちゃ笑ったエピソード」「自分が毎日笑って過ごせる環境」の3つを参加者に投げかけた。
篤さんは、これらの質問について、テーブルごとに意見を出し合う〝シェアタイム〟という時間を盛り込んだ。あえてシェアタイムという名前にしたのは、個々の意見を尊重し、共有するため。そのため、一人ひとりの発表後には必ず拍手を贈るというルールを設けた。
各テーブルからは、深いうなずきや「へぇ」というため息、そして笑いが生まれ、次第にグループ内のつながりが深くなっていく様子が見られた。
各グループによる発表後、篤さんは、プラスになることばを口に出し、自分の耳に入れることにより、認めることの大切さを説いた。さらに、子どもに関わり、子どもが好きである人という根本に立ち返り、「キラキラとした大人の背中を見せよう!!」と力を込めた。
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主催者の想い:保育者の声をより広く
主催者である株式会社ほい研の佐藤洋太・ビジネスマネージャーは、普段は保育関係の採用支援やセミナーを行なっている。
佐藤さんは、Twitter運用をきっかけに現場の保育者の〝当事者の声〟を目の当たりにしていく中で、「個々の経験、声に価値がある」と感じるようになったという。
また、平時の仕事の中でも「少子化により、園の数やそこで働く保育者が減るのではないか」という課題感を覚え、保育者自身の発信の場の提供に必要性を強く感じた。
その2つを結びつけたのが今回のプロジェクトだ。
今回のプロジェクトの企画にあたり、重視した点は、横のつながりをつくること。そのため、プロジェクトの中にワークの時間を取り入れ、参加者同士が交流を図る機会を作った。
これは、登壇者自身の〝自分自身のスキルを発揮する場を設ける〟ことと〝参加者がスキルアップとつながりをつくる〟という目的に沿ったものだ。
イベント後、佐藤さんは
「このプロジェクトは、Twitter内の集客にとどまらず、アクションを通してTwitterをしていない人を巻き込める企画にしたい。そして、協賛する企業や園を巻き込み、保育者を業界全体で後押しできるようにしていきたい」と話した。
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文・写真 藤原あや(クロ)
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