【ポケカ考察】変幻の仮面環境におけるコントロールデッキ用注目カード 【全文無料】
こんにちは。クライヴです。
今回は変幻の仮面環境におけるコントロールデッキ用注目カードを考察していきたいと思います。
最近はコントロールデッキを使用して成績を残されるプレイヤーも多く、対策が進んでいると感じます。そのため、それら対策に対する回答を用意しておく必要があるのですが、あれやこれやと考えるのもコントロールデッキを作る楽しさの一つですね。
今はマッチ運などで成績も大きく変わってくるため、結果が出なくてもめげずに自分の考えるデッキを組んでいけたら良いなと思います。
私の個人的な考察になりますが、何かの参考になれば幸いです。ちなみに自己紹介については下記の記事をご覧ください。
バチンキー
1進化。HP90。特性「ドンドンだいこ」は自分のバトルポケモンが特性「おまつりおんど」を持っている場合に、山札から好きなカードを1枚サーチできる特性です。サーチ目的なので、バトル場はたねポケモンが候補になると思います。
2進化のピジョットexと同じ特性でありながら、1進化ポケモンであるため、「ふしぎなアメ」が不要になるのですが、バトル場に「おまつりおんど」持ちのポケモンが要求されます。
「おまつりおんど」持ちのたねポケモンは逃げエネが1ですので、「緊急ボード」を付けておけばベンチに下がりながらサーチが可能ですが、毎ターンサーチをするとなると他の手段が必要そうです。
ゲンガーの特性「ナイトゲート」とのコンボならそれも可能ですが、ゲンガーが2進化のため「ふしぎなアメ」要求となってしまいます。ベンチも圧迫するのもマイナスです。
ピジョットexの代わりに非エクとしてコントロールデッキでの運用を考えることもできるのですが、「おまつりおんど」を持つポケモンの要求が高いため、サーチ目的で運用するのは厳しいと思われます。
ミロカロス
1進化。HP120。特性「なぎのきょうち」は相手の場のポケモンと、そのポケモンについているすべてのカードは、手札にもどせなくなります。
この特性を見て真っ先に思い浮かぶのが、カビゴンコントロールにおける「フトゥー博士のシナリオ」対策です。ミロカロスが場にいる限り回収できなくなるため、入れ替え札が無ければ完全にロックが決まります。
また、カビゴンミラーにおいても、相手の「ボタン」によるバトル場のカビゴンが回収されてしまうことを防ぐことができるため、イーユイexの「ねたみこがす」レースで優位に進めることができます。
とは言ったものの、前者のシチュエーションでは、ミロカロスが立つ前にヒンバスに「ボスの指令」を打たれて進化できませんし、後者の場合であっても、最近のカビゴンコントロールにはガチグマexが入っているため、エネルギーを揃えて無理やり殴ってくることも可能です。
そもそもカビゴンコントロールでは妨害に大部分の枠を割いているため、ミロカロスをサーチする手段がありません。ピジョットコントロールならできなくもないとは思いますが、個人的にはヒンバス、ミロカロスに2枠を削って、サイド落ちの危険を負ってまで手に入れるものではないのかなと思っています。
レントラーex
2進化。HP310。無色2エネのわざ「つきさすがんこう」は相手の手札を見て、その中からカードを1枚選びトラッシュする効果があります。
ピーピングハンデスは非常に強力であり、相手の次の選択肢を予想しながら対策札を落とすことが可能です。アンフェアスタンプを使用してワザ宣言すると手札を1枚に減らすことができます。
初めて見たとき強いカードが来たなと思ったのですが、実際の運用を考えると2進化が非常に重いです。現状環境デッキであるリザードンexをベースに考えた場合、リザードンの進化ラインをそっくり入れ替えたピジョレントラーを考えたとします。そうすると、ダメージレースにおいて「つきさすがんこう」の120点は低いと言わざるを得ません。基本的にはダブルターボエネルギーで起動するため、実際は100点です。かなりの回数攻撃宣言をしなければならず、その前にレントラーexが倒されてしまう可能性もあります。
また、現環境にはついている特殊エネルギーの数×70ダメージというあり得ない火力が出るチラチーノのわざ「スペシャルころころ」が存在しており、手貼りの1枚とアーケオスの特性「プライマルターボ」2回の計7枚で1ターンで350点に届いてしまうためワンパンされてしまいます。(この点はリザードンexを使っていても同じです)
ピジョットexに加えて2進化ラインを追加で立てるのは、コントロールで運用するには重すぎであり、一方でメイン火力で戦うには心もとないといった印象になってしまいました。
強制気絶効果や超高火力のワザが飛び交っている現状では、300を超えるHPも別に高いと思えないのが辛いですね。
オーガポンいしずえのめんex
たねポケモン、HP210。テラスタル。特性「いしずえのかまえ」は相手の特性を持つポケモンからのワザのダメージを受けないというものです。ミミッキュとの差別点は、相手が非V、非exであっても特性されもっていればダメージを受けなくなります。
んで、非エクで特性をもつ環境ポケモンはというと、ウッウ、アーケオス、ハバタクカミ、セグレイブ、かがやくゲッコウガ、かがやくリザードン辺りでしょうか。
正直、ここら辺を受けながらコントロールするシーンが想像できませんし、ミミッキュは非エクなので取られるサイドは1枚で済みます。
リザードンex相手であれば、リザードの攻撃を2回は最低でも耐えることできますので、時間稼ぎになりますが、それ以外の使い道は・・・うーん・・・厳しいかな?
しゃりたつ
たねポケモン、HP70。特性「きゃくよせ」はバトル場にいるなら、山札を上から6枚見て、その中からサポートを1枚選び手札に加えるというものです。
初動の安定に繋がっており、Eレギュで使われていたミュウの特性「ふしぎなしっぽ」のグッズがサポートに代わったものです。
前レギュレーションでのミュウの採用率を考えると、しゃりたつの特性も強いと考えられるのですが、こちらが持ってこれるのはサポート。どうしてもサポートはグッズに比べると採用枚数が少なくなりがちであるため、ヒット率に難があるかもしれません。
それでも、毎ターンに「ポケギア3.0」に近い効果が得られるのであれば、採用する価値が出てきます。具体的にはサポートを多く積んでいるカビゴンコントロールなどです。雑に1枚入れていて、前のポケモンが気絶していればバトル場に出せますので、特性からサポートをヒットさせる可能性が高くなります。その代わりに、にげるための工夫が必要になりますので、使うのであれば、ピジョットコントロールなどではなく、カビゴンコントロールなどで、「ビーチコート」や「緊急ボード」が無理なく採用される構築にするべきです。
おはやし笛
問題のカード。グッズ。相手の山札を上から5枚オモテにして、その中からたねポケモンを好きなだけ選び、相手のベンチに出すというもの。
これまでは、ベンチを絞って戦う戦法はがカビゴンコントロールに対して非常に有効な時があり、コントロール側も「エリカの招待」でヒット率を上げるため、山札からポケモンを引かせる手段として「ルアーモジュール」が使用されることがありました。
しかし、「ルアーモジュール」は山札を上から3枚と少なかったため、ヒット率も低いことからそこまで採用はされてきませんでした。
今回は5枚と大幅に増えたため、2~3回使用すれば1回は当たるのでは?と予想していますがいかがでしょうか。
かなり運に左右されるかもしれませんがメリットもあります。おはやし笛の効果は「ルアーモジュール」と異なり、手札に加えるのでは無く、直接ベンチに呼び出すところにあります。ロック対象となるポケモンを「エリカの招待」を介さずにベンチに呼べるのはもちろんのこと、サーナイトexにおけるラルトス4枚展開の阻止、ロストにおける不要なたねポケモンの展開、ルギアVSTARにおけるネオラントVを呼び出すことによる特性の妨害やサイドプランの変更(2-2-1ー2が2ー2ー2になるなど)。
手札に来たらとっとと使って相手のサイドプランを乱すこともコントロール側からすると非常に重要です。ただし、1枚では効果が薄いと思うため、3枚ぐらいまでは何とか枠を開けてみてはどうでしょうか。
運ゲーは嫌だ?今のコントロールデッキで全てのデッキを対処することはできませんので上振れ要素にしませんか?(ギャンブラー)
ポケモン回収サイクロン
グッズ。エーススペック。自分の場のポケモン1匹についているカードを全て手札に戻すというもの。
エクストラレギュレーションでは広く使われており、私も使用している黒馬バトレックスVMAXデッキではその高HPを活かすため採用しています。
それではスタンダードレギュレーションではどうなるのか。個人的にはそこまで採用は増えないのかなと思います。少なくともコントロールで使うかと言われると、ヒーローマントやサバイブギプスなど、1ターンでも多くターンを稼げるカードが重要になっているため、エーススペックの枠を譲ることは無さそうです。
前回の新弾で紹介した「ジャンクマグネット」レアコイルを利用したジバコイルex耐久デッキであれば、エーススペックを使い回すことも可能です。
ですが、2進化を立て続けながら相手の攻撃も捌くのは相当大変です。仮にポケモン回収サイクロンをループできる頃には何かしらロックが決まっていると思いますので、別のグッズを回収することになると思います。ボタンループの様にするには2進化なので2ターン必要ですので、ジバコイルexに3面立てる必要があります。(無理)
ハンディサーキュレーター
地味に注目しているカード。ポケモンのどうぐ。このカードをつけているポケモンが、バトル場で相手のポケモンからワザのダメージを受けたときに、ワザ宣言したポケモンについているエネルギーを1個選び、相手のベンチポケモンにつけ替える効果があります。
なんで注目しているかというと、最近の環境デッキといえばリザードンex、ルギアVSTARなど高火力デッキが筆頭です。
リザードンexは進化したタイミングでエネ加速してきますが、ハンディサーキュレーターで1枚外した次のターンに「サカキのカリスマ」でもう1枚手札に戻せば、次の返しはもう1体リザードンexを立てるしか攻撃手段が無くなります。
とは言ったものの、そもそもカビゴンに勇気のおまもりが付けば、カビゴンコントロールでワンパンされるポケモンはほとんどいないので使用しないかもしれません。
一方で、ルギアVSARでは一考の余地があります。例えばルギアVSTARで攻撃された場合、ルギアVSTARの「ダブルターボエネルギー」などを後ろのアーケオスにつけることができます。その後、2体目のエネルギーがついていないアーケオスを呼び出し、カビゴンなどで攻撃を耐えた場合、次のターンで「ピーニャ」が割れるエネルギーが3枚になります。その後、エネがなくなったベンチのアーケオスを呼び出してエネ加速させ、繰り返し「ピーニャ」を使うことで効率的にエネを枯らすことができると思います。
他のデッキでも、新弾で注目されているドラパルトexは攻撃性能は高めですが、2色要求の攻撃になりますので、1回目の攻撃時にエネルギーを移動させ、エネルギーを再度つけてきた場合、2枚目の「ハンディサーキュレータ」で1枚目と同じエネルギーを移動させれば、かなりのテンポロスに繋がると思われます。
たった1エネと思うかもしれませんが、想定外のエネ移動が起こるとプランニングが崩れるため、チャンスが生まれるかもしれません。
ジャミングタワー
コントロールデッキとしては要警戒カード。スタジアム。おたがいのポケモン全員についている「ポケモンのどうぐ」の効果は全て無くなるというものです。Eレギュにあった「ツールジャマー」のスタジアム版といった感じですね。
コントロール側にとっては非常に大きな問題で、これまで底上げしていたHPなどが無効になるためワンパンされる危険が高くなります。無効にされたら一発も耐えられないポケモンがほとんどなので、常に「ロストスイーパー」をくらっているような気分です。
対策としてはこちらもスタジアムを多目に採用してすぐに張り替えるようにしたいところです。ただ、現環境はポケモンのどうぐに頼っているデッキが多いため、採用してくるデッキはそこまで多くはないのでしょうか?
因みに、このスタジアムで一番困るデッキは未来バレットだと思います。「ブーストエナジー未来」の効果、にげるためのエネルギーが全てなくなる、ワザのダメージが+20されるの両方が無くなります。「タウンデパート」か入れ替え札を持っていない場合はテツノカイナexなどは簡単に標的にされてしまうでしょう。
新弾におけるコントロールデッキ案
前回は考察では案だけしか出していなかったため、今回はデッキコードまで掲載したいと思います。ただし、新弾が出る前のデッキになりますので、どの程度の力をだせるかは未知数です。
また、今回のような強力なカードの新弾直後は環境が全く読めないため、練度の低い私のようなコントロール使いには辛い環境です。とにかくルギアが重い。
そこで、最近話題になっているウミトリオLOを考えてみました。基本的にはサイドを先行されたら、ナンジャモ、カンターキャッチャーでロックをかけながら山札を掘っていくデッキです。デッキの回転を上げるため、基本プランはウミトリオ、ビーダル、ホシガリスをそれぞれ2体立てて、毎ターン10枚山札を回していきます。序盤の手札補充にピィも採用しています。
デッキを回していく中で。新弾の「おはやし笛」や「ハンディサーキュレータ」、「ジャミングタワー」でポケモンやエネルギー、ポケモンのどうぐをコントロールして試行回数を増やしていこうというものです。
終わりに
最近中々ジムバトルや大会にも出られず、環境の変化をネットで追う日々です。皆様も新しい環境の変化で大変かと思います。だからといって気にすることはありません。その人にあったポケモンカードの楽しみ方があります。
そんな私は、今はじっくりとコントロールしてロックするよりもウミトリオLOで9枚トラッシュがしたい気分なんだと思います。上手くキーカードを落とせば、それなりに戦えると思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?